case5・蠱毒

文字数 7,887文字

最強の呪いって何だと思う?

1:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 0:00:00 ID:rMg2OxHckd
俺は蠱毒だと思う

2:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 0:04:08 ID:z8ye30SbkA
ああ確かに蠱毒は最強だよな

3:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 0:08:58 ID:bspLvero6J
俺は丑の刻参りだと思うけど

4:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 0:13:28 ID:YeD6Xqhp04
丑の刻参りはリスク高すぎじゃねぇか?

5:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 0:17:09 ID:BjdNAwsxRl
呪いってか呪物って括りでいいならリョウメンスクナとかどうよ

6:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 0:21:23 ID:QM3LCebhRx
あれ実在すんの?

7:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 0:24:37 ID:eNKCpfOVkN
浪漫あるじゃん

8:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 0:30:16 ID:F0y66prqJI
呪物に浪漫とか求めんなよ……

9:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 0:34:18 ID:xTK6mVQfbK
ひとりかくれんぼは違う?

10:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 0:39:08 ID:JOOyVcvRGT
ありゃ出来の悪い降霊術だろ

11:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 0:44:29 ID:ZmCalTi3yE
蠱毒が最強なのは賛成するわ

12:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 0:49:17 ID:ClT751ZLDv
あれって丑の刻参りみたいにリスクないの?

13:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 0:53:29 ID:eCm6tPCX3t
見られたらアウト的な?

14:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 0:59:03  ID:ClT751ZLDv
そうそう

15:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 1:03:08 ID:WO7DgXtmnu
あれ自体が強力な呪いだから、呪い返しがえげつないってことくらいじゃない?

16:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 1:07:20 ID:npHFtqHI0g
じゃあ比較的リーズナブルで最強なのか

17:ほんまにあった名無しさん 2019/11/6 1:10:41 ID:ZLipRVUVJb
いや、冷静に考えたらさ
蟲百匹集めるのとか壺を用意ってむずくねぇ?










 西武新宿駅の建物を出た目の前に巨大スクリーンが広がり、隣のパチンコ屋からの騒音とスクリーンの騒音が混ざり酷く不快に思う。私は夕暮れの新宿歌舞伎町に来ていた。本当ならこんなところ来たくもないのだが、用事がある店がこの繁華街にしかないので渋々こうして足を運んでいる。さっさと用事を済ませてこんな下品な街を後にしたいのだが……。
賑わう歓楽街から一本入った裏路地を進む。一本ズレただけなのに、喧噪は遠い彼方に行ってしまった様に酷く静かだ。夜のにおいが色濃く漂う裏路地は薄暗くあまり心地がいいモノではない。……目的の店はここの近くのはずなのだが……。

「あら、きょろきょろして何かお探し?」

「え……ああ、この近くに『Limbo』という名の古書店があると聞いてやってきたのだが」

 年季が入った喫茶店で閉店作業をしていた女性が辺りを見渡す私に声を掛ける。真っ赤なルージュを唇に塗ったマダムは人の良さそうな笑みを浮かべているが、どうにも夜の住人のにおいがしてよろしくない。何とか笑顔を取り繕って、探している店の名前を言う。学がなさそうなマダムに古書店の名前を言ったところで知らないだろうから、返事は期待はしない。ただ私の予想に反しマダムはああ、と心当たりがあるような反応を示す。

「矢代君のお店ね。それなら三軒先の角を曲がってすぐのお店よ」

「ああ、なるほど。助かった」

「いいえー」

 マダムに見送られながら三軒先の角を曲がった。すると彼女の言葉通りに長屋を改装したらしい建物が姿を現す。古い長屋に不釣り合いな新しく綺麗な看板には『Limbo』と書かれており、私が探していた店だと示していた。摺り硝子戸を開けると、本棚の隙間からえんじ色のエプロンを着けた男が顔を出していて目が合う。この男が店主か?

「いらっしゃいませ」

「……ここが怨み屋だと聞いているのだが」

「ええ、お話をお伺いしますので奥へどうぞ」

 ひょろりとした長身痩躯の店主は緩く結んだ髪をふわふわとさせながら本棚が並ぶ奥へと歩いていく。慌ててその背中を追った。本棚で出来た通路を何度も何度も曲がって進んで、ぐるぐると回らされる。私を先導する店主はマイペースに歩いて、こちらの歩くペースなんて考慮をしようという気が見えない。
なんなんだこの男は、私は客だぞ!
イライラが募り始めた私を振り返った店主は、優雅な仕草で正面を示す。示された先には本棚に囲まれた応接スペースがあった。吹けば飛ぶような古びた長屋に似つかわしくない高級ソファやアンティークのテーブルが置かれていて違和感を覚える。こんな閑古鳥が鳴いているような店がこんな立派な家具を買えるわけがない。やっぱり、古書店はカモフラージュなのか。
店主に勧められるままにソファに座る。目の前に温かい緑茶を出され、向かいの椅子に座った。

「改めて、『Limbo』の店主の……」

「そういうのはいい。ここは怨み屋なのだろう」

「……ええ、怨み屋もやっております、矢代と申します」

「こう見えて私も忙しくてね。早く話を進めたい」

「左様ですか」

「もう察してると思うが、呪いたい相手がいるんだ」

「と、言いますと?」

 そう惚けるように首を傾げる矢代に苛立ちが募る。見えてるのかわからない細い目をした矢代は私が望む物をわかっているだろうに、わかりませんと首を傾げている。

「言っただろう。時間がないんだ」

「そうおっしゃられましても、お話を伺わないとどんな呪いが一番効果的か判断ができませんので」

「お前は判断なんてしなくていいし、詮索もしなくていい」

「……左様でございますか」

「ただ黙って私が望む物を用意すればいいんだ」

「はあ……」

 ぼんやりとした返事をした矢代はずずっと自分の分の緑茶を啜った。もはや、私には興味も何もないといった様子に、バンっとテーブルを叩く。その音にも矢代は動じずに私の方に顔を向けた。その途端、目に見えないどろりとしたものが身体に纏わりついてきた様な不快感が襲う。

「な……!?」

「あの、何か勘違いされているようですが……呪いや呪殺をするだけなら僕でなくてもできますよ」

「ここが一番信頼できると聞いたんだ!」

「それは依頼主様が僕を信頼してくれることが大前提にあります。貴方は僕を信頼するどころか、見下していますね?そんな方に僕の大事な呪物(コレクション)をお預けしたくないです。どうぞ、お帰りください」

 まるで身体が操られた様に勝手に立ち上がり、方向転換をさせられる。操り人形の様にぎこちない動きで足が動き、私の意思とは無関係に応接スペースを出ようとしてしまう。

「ま……待ってくれ!態度が悪かったことは謝る!ちゃんとなんで殺したいかを話す!話すから!!力を貸してくれ……いや、貸してくださいお願いします!」

 私が必死に頼むと、身体を操っていた力が止まった。

「では、お話お聞かせ願えますか?」

「も、もちろんだとも!」

 こくこくと頷くと身体に纏わりついていた不快感が消える。不快感が残っているような気がする腕を摩り私はまた席に着いた。少し温くなった緑茶を流し込み、喉を潤す。妙に渇く口内は緊張のせいだろうか。じっと嘘は許さないとばかりに私を見つめてきて居心地が悪い。こんな得体の知れない男に自分の事を話すことには抵抗があるが……仕方ない。

「殺して欲しいというのは義兄だ」

「奥方様の兄という事ですか?」

「いや、異母兄と言われる存在になる。……半分でもあいつと同じ血が流れていると思うと反吐が出る」

 あいつの顔を思い出しただけで、苛立ちが募る。そして私は怨み屋に全てを話していた。父は代々受け継いできた会社の社長の座についていて、私は父の元で次期社長としての修行を積んでいる。このまま私が社長を継ぐのだと思っていた矢先に父が病に倒れてしまった。このまま社長を続けるのは難しく、私が正式に社長になることが決まりかけた時、あの男が現れたんだ。
あいつは父が母と結婚する前に付き合っていた女と父との間に出来た子だという。当然父は疑ってDNA検査をしたら、親子であると証明された。うちの会社は長男が継ぐ決まりがあって、その決まりに則りあいつが会社を継ぐことになった。
もちろん俺は納得がいかない。何のために今まで修行してきたと思っているんだ!そう父に訴えても決まりは決まりだからと一蹴されてしまった。

「私は義兄が憎い。あいつが死ねば私が元通りに会社を継ぐことになるだろう」

「なるほど。では、お兄様を呪殺したいという事ですね」

「ああ、そうだ」

「先程、望む物とおっしゃっていましたが、それは一体なんでしょう?」

「蠱毒、というものがあるのだろう?それを使ってあいつを殺したい」

「確かにあるにはありますが……なぜ、蠱毒をお選びに?呪いでしたら他にもたくさんありますでしょう?」

「亡くなった祖父が昔、こういうものがあると教えてくれたんだ。強力な呪いだから使う時は見極めなさいと」

「ふむ……」

 怨み屋は何かを考えるように目線をテーブルに落とし、長い指を顎に添える。そして、右手を私に差し出した。

「すみません、お手を拝借してもよろしいですか?」

 そう言って怨み屋は私の手を取る。なんの温度も感じない掌に肌がぞわりと粟立った。思わず手を引っ込めそうになるが、怨み屋はそれを許さないとばかりに握る手の力を強める。いつの間にか開かれた瞳は、闇を溶かしたような色をしていた。その漆黒の瞳で真っ直ぐに見つけられると、脳内を全て見透かされている気持ちになっていく。やがて何かに納得したのか怨み屋は一つ頷いて私の手を離した。そして、ゆっくりと口を開く。

貴方に必要な『呪い』を授けましょう。

 怨み屋はそう言って、手近な本棚から古びた本を取り出し、とあるページを私に見せる。そこに書かれているのはどう見ても漢文で内容がまるでわからない。だが、壺や虫の絵も描かれているため蠱毒の作り方が書かれているのは把握できた。

「さて、まずは蠱毒のやり方ですが百の蟲を壺に入れ蓋をし、最後の一匹になるまで食い合いをさせます」

「大体どれくらいの期間がかかる?」

「さぁ……それは何とも……蟲たち次第ですね」

「蟲とは言うが何でもいいのか?」

「ええ。大きい物は蛇から、小さいものは蚤までできれば100種100匹が望ましいですが現代日本では難しいでしょうから、なんでもいいので100匹ご用意ください」

「わかった」

「生き残った一匹についてですが……今回は磨り潰してお兄様の食べ物や飲み物に混ぜてください。そうすれば確実にお兄様は亡くなるでしょう」

「私は捕まらないのか?」

「毒とは言っても呪術ですからね。現代の医学では原因が解明されることはないでしょう」

「……わかった」

 ぱたんとわざと音を立てて怨み屋は本を閉じた。蠱毒についての説明は以上というなのか、怨み屋はのんびりと自分の分の緑茶を飲んでいる。そして、はたと思い出したように私に目線をよこす。

「ああ、忘れていました。お代ですがとりあえず前金で20万円いただきます」

「それくらいなら用意している。前金という事は成功報酬もあるのか?」

「ええ。成功しましたら追加で50万円、失敗しましたら前金もお返しします」

「わかった。前金だ」

 鞄から封筒を出し、20枚数えてテーブルに放った。一瞬、怨み屋の眉が動いたように見えたが気のせいか……?
怨み屋は札束を手に取って小気味良く数えていく。まるで私が金額を誤魔化していると言われているみたいで不快だ。

「過不足ありませんね。では、また結果をお聞かせください」

「ああ、もちろんだ」

 それだけ言った怨み屋は私に興味を無くした様に、ぼんやりと緑茶を啜る。最後まで失礼な男だ……。まあいい、あいつさえ殺してしまえばこの男も用済みになるのだから。









 歌舞伎町の怪しげな怨み屋を訪ねてから一か月近く経ったある日の事。色々と割愛させてもらうが、結果だけ言うと私は無事に蠱毒を完成させることが出来た。そして、憎きあの男も屠る事にも成功した。あの男の葬儀も終わり一段落したことだしと、私は歌舞伎町に訪れている。一度来たことがあるため、今度は迷わずにあの古書店に来ることができた。相変わらず古臭い建物だな。摺り硝子戸を開けて中に入ると、怨み屋が本を取るための踏み台に腰かけ、本を読んでいる姿が視界に入る。ゆっくりとした動きで矢代は私に視線を寄越した。お前はそこで何をしているんだ。

「ああ……蠱毒の方。上手くいったようですね」

「おかげさまで。今日は成功報酬とお礼を持ってきたんだ」

 お礼という言葉に怨み屋は不思議そうに小首を傾げる。だが、私が手に持つ紙袋を見て納得したように手を打った。そして、ゆったりとした動きで立ち上がり、奥へ行こうと手で示される。異論はない……むしろ都合がいいので、私は怨み屋の後に続いた。いつかの様に、本棚の迷路を抜けて応接スペースに通される。
怨み屋は私に構わずにさっさと椅子に座った。苛立ったがそれを表に出さないように、笑顔を取り繕う。ここまで来て失敗するわけにはいかない。
怨み屋の前に50万円が入った封筒と、手土産が入った紙袋を置いた。早速怨み屋は札束を数えだす。そんなに金が欲しいのか。まあ、こんな客入りのなさそうな古書店なら喉から手が出る程金は欲しいだろうが。

「……はい、過不足なくいただきました」

「もちろんだ。ああ、もしよければ持ってきた和菓子を一緒に食べないか?色々と聞いて欲しい話もあるからな」

「えっと……」

 怨み屋は何か悩んでいるそぶりを見せる。なんだ、私が持ってきた物が食べられないとでもいうのか?

「そうですね、折角ですしいただきます。お茶の用意いたしますね」

「ああ、頼む」

 怨み屋が緑茶を用意する目の前で、私は持ってきた和菓子を開ける。季節の上生菓子を取り出し、そのうちの一つ……紅葉を模したものを怨み屋に差し出した。

「わぁ、すごく綺麗ですね」

「見た目だけでなく、味も一級品だ。君の口に合うといいのだが」

「いただきますね」

 そう言って怨み屋は上品な仕草で練りきりを楊枝で切って口に運ぶ。ひどく緊張して喉が渇き、無意識のうちに私は怨み屋に出された緑茶に口をつけた。温かい液体が喉を流れた瞬間、まるで針で刺されたような痛みが喉に広がり息が止まる。

「がっ……はっ……!?」

「ダメではありませんか。僕を殺そうとするなんて」

 視界が真っ赤に染まり、身体が痙攣してソファから崩れ落ちてしまう。喉や口内、内臓を蝕む熱と痛みにのたうちまわる私を怨み屋は椅子に座ったまま見下ろしている。なんで、バレたんだ?

「大方、残った蠱毒をこの上生菓子にでも混入されたんでしょう?せっかくこんなに美味しそうなのにもったいないです。責任もって、食べてくださいね?」

 ゆっくりと私に近づいた怨み屋は息苦しくて空きっぱなしの私の口に練りきりを押し込む。やだ……いやだ、食べたくない……!!意思に反して、私の口は練りきりを咀嚼する。その度にじゃりじゃりと硬いものを磨り潰したものが砕ける音が聞こえて、入れた蟲を思い出し涙が溢れ出した。こんな悍ましいモノ、早く吐き出したいのに怨み屋はそれを許してくれない。

「美味しいですか?良かったですねぇ。……どちらにせよ、僕は食べることができないので味は想像するしかないんですが……」

 私のそばにしゃがみ込んだ怨み屋は変わらずに柔和な笑顔を浮かべて、見下ろしてくる。

「貴方の依頼が嘘まみれなのはわかっていました。本当は貴方が継兄の立場ですね?あの会社の伝統を知って乗り込んだけれど、あしらわれた……そんなところでしょうか?そもそも、貴方お父上の元で育てられたのに家を飛び出したでしょう?そんな人に会社を任せるわけないじゃないですか」

 なんで、こいつがそんなことを知っているんだ……?わかっていてなんで俺に呪いを授けたんだ?こいつの考えがわからない……。

「知っているのに何で、と言った顔をされていますね。依頼をされたからですよ。何が真実かなんて僕には関係ありません。それに、あそこで断ったら貴方に何をされるか分かったものじゃありませんからね。こうなることも分かっていました。だったら、蠱毒の効果をこの眼で見たいじゃありませんか」

 そう言って、怨み屋は子供の様に無邪気に笑った。その表情は実験の成果が上手くいったと満足げなもので。ああ、私は敵に回してはいけないモノを敵に回したんだと今になって思い知った。

「怨み屋を殺そうだなんて、身の程知らずですね」

 私が最期に見たのは、とても綺麗に笑う怨み屋だった。その笑顔を最期に私の意識は真っ赤に染まった……。











洒落にならんほど怖い話集めてみない? その21

198:ほんまにあった名無しさん 2019/11/15 14:54:53 ID:h8bi4106dG
なぁニュース見たか?

199:ほんまにあった名無しさん 2019/11/15 14:59:06 ID:BvzxlF0nnE
ニュース?

200:198 2019/11/15 15:02:08  ID:h8bi4106dG
歌舞伎町で不審死した男が見つかったヤツ

201:ほんまにあった名無しさん 2019/11/15 15:06:52 ID:DchiNwUWHa
ああ……全身から血を垂れ流してたってやつ?

202:198 2020/3/15 15:11:20  ID:h8bi4106dG
そうそれ

203:ほんまにあった名無しさん 2019/11/15 15:16:10 ID:7FuAzoeZMB
確かに不気味だけどそれがどうしたよ

204:198 2019/11/15 15:20:13  ID:h8bi4106dG
被害者さ、高崎グループの次期社長候補だったらしい

205:ほんまにあった名無しさん 2019/11/15 15:26:07 ID:j61BemVFaf
うん?高崎グループっていやあ、こないだも次期社長候補死んでなかったか?

206:ほんまにあった名無しさん 2019/11/15 15:31:37 ID:YDNQARy37E
ああ~そういやそうだった!息子が穴という穴から血を流してたんだっけか

207:ほんまにあった名無しさん 2019/11/15 15:34:43 ID:s2E3UXO7ut
今回の事件と完璧に一致じゃん……こわ……

208:ほんまにあった名無しさん 2019/11/15 15:37:49 ID:eFovgvdS6O
もしかして、恨まれて呪殺されたんだったりして

209:ほんまにあった名無しさん 2019/11/15 15:42:33 ID:UJMeoWXDef
こえーよ!歌舞伎町ってところが洒落にならんわ

210:ほんまにあった名無しさん 2019/11/15 15:46:42 ID:tJHSU3tBFw
現代の魔界だもんなあそこ


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登場人物紹介

ケイ

歌舞伎町にある占い店「Erlosug」の店主。

誰もが認める絶世の美形で、人形のようだと形容される容姿を持つ。

拠点が歌舞伎町ということもありしばしばホストと間違われることも。

その美しい容姿からは想像できないが、非常に口が悪く、態度もデカい。

占い師としての腕は確かなもので、顧客には国会議員もいるようだ。


怪異を『視る』目を持っており、その力を使うときは瞳がパライバトルマリンのような色に変わる。

タカラ

歌舞伎町にある占い店「Erlosug」の従業員。

自他共に認めるケイの助手でもある。

主な仕事は顧客の出迎えと見送り、そして不思議な力を持つハーブティーの調合。

高身長で体格も良いため、初対面の相手を威圧してしまいがち。

ケイはホストに間違われるが、タカラは反社会的勢力に間違われることが多い。


怪異を『祓う』力を持っており、その能力をケイの元で存分に発揮している。

矢代 司[やしろ つかさ]

歌舞伎町の裏路地にある古書店「Limbo」の店主。

いつも柔和な笑顔を浮かべており、物腰も柔らかい。

眼鏡の奥の瞳は細く閉じられているように見えるがちゃんと視認はできているようだ。

彼が営んでいる古書店はいつも閑古鳥が鳴いてるが、生計は『裏』の商売で賄っているとののこと。


裏の顔は数多の『呪い』や『呪物』を取り扱い、怨みを持つ依頼人へ授ける『怨み屋』である。

眼鏡と瞼で隠された瞳は闇の様に真っ黒で、なんの感情も映さない。

キョウ

歌舞伎町にあるパワーストーンとハーブの店「Fate」の店主。

長い三つ編みにした赤髪とエメラルドグリーンの瞳を持つ麗人。

男性にも女性にも見える容姿をしており、ヴィジュアル系バンドマンのような黒い衣服を好んで着ている。メイクも黒系の物で統一している。

近寄りがたい見た目に反し、とても優しく温厚な人柄なため一定数の常連がいるらしい。


その見た目から魔女だと噂されているが、実は的を射ているため本人は面白がっている。

師匠

歌舞伎町の路上で商いをしている易者。

いかにも冴えない感じに見えるが、易者としての腕は確かな物。

本名は無名だが、歌舞伎町の住人からは『師匠』と呼ばれ親しまれている。

大体の客は競馬などのギャンブルの結果を聞きに来るダメな大人ばかりだが、師匠本人は気に留めてすらいない。


易者としてだけでなく、祓い屋としての実力も中々な物。

???

ケイの守護者。

8歳くらいの幼子に見える。

色素の薄い髪とケイと同じパライバトルマリンの瞳を持つ。

年相応の無邪気さがあるが、時折見た目にそぐわない言動をすることも。

大体はケイのそばで、助言や警告を与える。

ケイを手玉に取ることができる数少ない人物。


なにやらケイの瞳と関係性があるらしいが、詳しいことは誰も知らない。

八重

下北沢発のバンド「Schleier」のボーカル。

中性的な見た目と声を持つ青年。

霊的な物は全く感じない、視えないという零感人間。

しかし怪異からするとひどく魅力的に見えるらしく、定期的に巻き込まれている。

メジャーデビューを予言したケイを信頼しているようだ。


なぜか神の使いである白い狐に守護されている。

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