case1・コトリバコ

文字数 8,182文字

洒落にならんほど怖い話集めてみない? その11

11:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 12:13:00 ID:k5RqUXlrVL
変な組木細工みたいな箱?の事知ってる奴いる?

12:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 12:16:54 ID:0vpxt4LuuD
箱?

13:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 12:21:03 ID:2EWCtAYdYE
さすがにそれだけじゃわかんないから詳しく頼む

14:11 2019/6/10 12:27:00  ID:k5RqUXlrVL
俺も友達のSからのまた聞きだから詳しくは知らないんだけどさ
地元に帰ったときに納屋から20センチ四方の箱が出てたらしくて
そんで子供がそれを気に入ったから持って帰ってきたんだと

ここからは俺も知ってる話になる
こっちに戻って来てから子供と嫁さん具合が悪くて寝込んでるんだわ
その症状が明らかに普通じゃないから俺がこうして書き込んでるってわけ

15:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 12:30:11 ID:RXW8D9p1t7
それ明らかにコトリバコじゃん!!

16:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 12:35:59 ID:rLlY9kZ7hG
その友達の実家って島根か?

17:11 2019/6/10 12:39:20  ID:k5RqUXlrVL
>>16
そうだけどなんでわかったん?
てか、コトリバコってなんだよ

18:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 12:44:05 ID:k2Sq8fR7hD
ざっくり言うとやばい呪いが掛かった箱
女子供にしか作用しないらしいがな

19:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 12:49:17 ID:kj70ucT8Ai
ていうか持って帰ってくんなよそんなあぶねーもん

20:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 12:53:52 ID:RXZIy1LfTH
今のところ集団怪死事件とかないみたいだけど

21:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 12:58:47 ID:tDWSOZbelf
呪いが薄まってんのかね

22:11 2019/6/10 13:01:58  ID:k5RqUXlrVL
やべぇモンってのはわかったわ……
そういうのって祓ってもらえるもんなの?

23:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 13:05:54 ID:URkbzHqFSK
神社とかそういう血筋の人間ならって感じじゃない?

24:11 2019/6/10 13:11:18  ID:k5RqUXlrVL
Sがさ、明日歌舞伎町にある占い屋だが祓い屋に行くって言ってたんだけど

25:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 13:15:59 ID:FCmsBY9vu0
うわー歌舞伎町の人ご愁傷様過ぎる

26:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 13:21:43 ID:d53GWCmZdU
Sとやらにせめて電車じゃなくて車で行けって言っとけ?
気休めだろうけど

27:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 13:27:24 ID:EGnR7jSvWy
明日歌舞伎町には近寄らんどこ・・・・・・

28:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 13:31:34 ID:WswRr3g4yU
ていうか、歌舞伎町の祓い屋って

29:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 13:36:55 ID:RNgjosakCt
やっぱあそこ思い浮かべるよな

30:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 13:40:46 ID:2bfc1XLZmd
店主と助手さんどんまいすぎる

31:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 13:45:49 ID:JgRVr4wxEq
いや、でもあそこならワンチャンあんべ

32:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 13:51:45 ID:cEqPmPsScz
確かに

33:11 2019/6/10 13:57:18  ID:k5RqUXlrVL
とりあえずなんか進展あったら書き込むわ

34:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/10 14:00:35 ID:JREQzyUeUs
おう、待ってるわ











 西武新宿駅に降り立って、乗ってきたタクシーを見送った。ぐっすりと眠る息子の陽斗(はると)を抱きかかえなおして、歌舞伎町に足を踏み入れる。兼村の奴、昨日急に歌舞伎町に行くんなら電車じゃなくて車で行け、って血相変えて言いに来たけどなんだったんだ。本当は電車で来るつもりだったが、まぁいい。おかげで陽斗はぐっすり寝れたようだし。時刻は17時40分過ぎ。予約の時間には少々早いが、急を要しているから大丈夫だろう。
予約した時に送られた来たメールを頼りに迷路のような路地裏を進む。ぐるぐると同じところを歩いているのではないかと思ってしまう程、路地裏の景色は替わり映えしない。なんでこんなわかりにくいところに店を構えるんだ。客の事なんて何も考えてないじゃないか。イライラする気持ちを抱えながら歩き続けると、パッと視界が開けた。路地裏のはずなのに二階建ての一軒家と庭もあるスペースに違和感を覚える。ビルの谷間から降り注ぐ夕日で白い壁がオレンジに染まっていた。妙に神々しく見えるその建物に、その中にいるであろう人物に縋りたい気持ちが沸き起こる。ごくりと生唾を飲み込み、敷地内に足を踏み入れた。その途端、苦しげだった陽斗の呼吸が安らかなものに変化する。どうやらここは本物らしい。玄関のインターホンを鳴らした。数秒もかからずドアが開き、長身で三白眼の男が顔を出す。その男は俺と陽斗を数回見比べて訝し気な表情を浮かべた。

「予約を入れていた菅原だが」

「……予約の時間まで、まだ30分以上ありますが?」

「こちらは一刻も争う事態なんだ」

「そう言われましても、まだ前の予約の方がいますし……少々お待ちください」

 そう言って男は俺を玄関に残したまま、廊下の奥に姿を消した。数分後戻ってきた男に客間のような場所に案内される。ソファに陽斗を寝かせその隣に腰かけた。

「前のお客様が終わるまでお待ちください」

「急いでるって言ってるだろ!?息子の様子見てわからないのか!!」

「ここまで来たら数十分なんて気休めにもならないですよ。それに、予約の時間を守らなかったのはそちらです。待てないのならお帰りいただいて結構です。店主の方もそう言っています」

 嫌悪感を隠さない瞳で男は俺を見下ろす。今すぐにでもぶん殴ってやりたい衝動に駆られるが、なんとか飲み込んだ。この男を殴った所で陽斗の容態が良くなるわけではない。ギリっと奥歯を噛みしめ、爪が食い込むぐらい拳を握る俺の前のテーブルに男はティーカップに入った赤く透き通った液体を置く。香りからするとハーブティーの類らしい。

「ハイビスカスティーです。待っている間に飲んでください。……特にその子には必要でしょうし」

「何を……?」

「では、準備が整いましたらお呼びします」

 質問に答えず男は部屋から出て行った。一体何なんだ。イライラする気持ちをハーブティーで流し込む。特徴的な酸っぱさが口内に広がった。不味くはないが、美味いというわけでもない。陽斗に飲ませろって言ったって寝てるから無理に決まってるだろ。空になったティーカップをテーブルに叩きつける勢いで置いた。ソワソワする気持ちを落ち着けようと、すやすや眠る陽斗の顔を見下ろす。良かった、最近は身体の不調のせいであまり寝れていなかったみたいだから安心した。
ふと、廊下の方から人の話し声が聞こえた。どうやら前の客の用が終わったらしい。やれやれ、これで漸く俺の番か。スマホの時間を見ると、18時20分。俺の予約時間の10分前だった。次の予約者が来てるのに呑気なもんだ。

「では、また来るよタカラ君。ケイ先生によろしく伝えてくれ」

「ええ、わかりました古賀先生」

俺が押し込められている部屋を男達が通り過ぎる時に聞こえた声と名前が引っかかる。そっとドアを開けて、玄関の方を覗くと国会議員の古賀雄也がいた。なんで、国会議員がこんなところに?と思うが、そういえばここは一応占いの舘的なところだったな。政治家相手だからこんなにちんたらしてたってことかよ。くそっ。また苛立ちがぶりかえす。そんな俺の内心を知らない長身の男がドアを開けて俺を案内する。陽斗は相変わらずぐったりとしたまま動かない。
廊下の突き当りにあるドアの前で男は立ち止まった。間髪入れず、中からどうぞと声がかかった。男が開けたドアを向こうにはレースのカーテンがあるが、邪魔でしかない。勇み足でその部屋に入った。

「どれだけ待たせるんだ」

「勝手に早く来たのはアンタだろ?予約の意味知らねぇの?」

 1人掛けのソファに美しい顔と、爛々と輝く瞳が特徴的な若者が偉そうに座っていた。客が来たというのに立ちもしない。なんだその不遜な態度は、こっちは客だぞ。

「お客様扱いされたいならそういう店に行けばいい。この店の主は俺で、アンタは俺に助けを求めに来たんだろ?」

 長い前髪から若者の目が不自然に覗く。透き通るような青い瞳で若者は俺を見つめる。その瞳に考えていることがすべて見透かされてる気がして気分が悪い。陽斗を抱いたまま、二人掛ソファに座らず若者を睨みつける。肩眉を上げた若者はふん、と鼻で笑いぱちんと指を鳴らした。ドアが開く音と共に、案内人の男が部屋に入ってくる。

「タカラ、お客様はお帰りだそうだからお連れして」

「いいのか?」

「さぁな。でも、こっちを敵意丸出しに睨むってことはそう言うことだろ?」

「勝手に決めるな!!!!」

「怒鳴らないでくれるか?さっきから俺に対して苛立ってるようだけど……苛立つ相手が違うだろ?」


なんにせよ、アンタの好きにしたらいい。


 いつの間にか焦げ茶に変わった瞳で若者は俺を見る。ありえないだろ、目の色が変わるなんて。気味の悪い男だ。だが、その気味の悪い男に縋るしかないのが現実。歯噛みをしながら、俺は二人掛ソファに座った。隣に陽斗を寝かせる。若者が陽斗を見た後、男に目配せした。男がソファの背もたれを引くと、リクライニングチェアだったらしく陽斗が寝やすい体制になった。男がいつの間に用意したのか陽斗に毛布を掛ける。

「じゃあ改めて。Erlosungの店主、ケイだ。そっちに居るのは助手のタカラ」

「タカラです。どうぞよろしく」

 若者が差し出した名刺には「Erlosung店主 K」とだけ書かれていた。こうもあからさまに芸名みたいなものだと、こちらは名前を明かしているのにという気分になる。

「で、今日はどういったご用件で?占い……では、ないな」

「箱……実家から持って帰ったこの箱をどうにかしてくれ」

 バッグに入れていた20センチ四方の箱をテーブルに置いた。組木細工の箱で内側から染み出したであろう液体のせいで黒く変色してる。これは、とタカラが声を漏らし、ケイは思い切り眉を寄せた後に、隠す事もせず舌打ちをした。そして、吐き気を堪えるように左手で口元を覆う。

「アンタなんてモン持って来たんだ……」

「この箱を持って地元から帰ってから妻と息子が原因不明の体調不良で寝込んでいる」

「んなもん視たらわかる。なんでソレを持って帰って来たんだつってんだよ」

「実家のモノをどうしようが俺の勝手だろ」

「……なるほどな。とりあえずその箱はこちらで処分する」

「そうしてくれ。そんな得体の知れないモノ、見たくもない」

「……とりあえず、お子さんに憑いてるモノを祓う。やり方に文句は言うなよ?」

 俺の返事を待たずに、ケイは手をひらりと振った。すると、その合図を待っていたようにタカラが陽斗の隣にしゃがみ込む。手に持った小瓶には血を彷彿とさせる深紅のハーブティーが入っていた。その液体をタカラは陽斗の口に注ぎ込んだ。寝ているはずの陽斗はジタバタと抵抗をしているのに、タカラは飲ますのをやめようとしない。

「おい!!何やってる!!やめさせろ!!寝てるのに飲めるわけないだろ!!」

「文句を言うなって言っただろ?というか、なんで待たせてる時に出したお茶を飲ませてないんだ?」

「げほ……かはっ」

 陽斗が口から赤黒い物体を吐き出す。それはまるで血の塊でできた胎児のような形でおぞましい。得体のしれないモノが息子の口から吐き出されたのを見て、カッと頭に血が上った。衝動を抑えることができず、テーブルに身を乗り出しケイの胸倉を掴む。

「陽斗に何をした!!」

「だから、祓ったんだよ。アレがアンタの子供に巣喰ってた呪い」

 床に落ちたソレは肉が裂ける音をさせながら、無理矢理口を形作り甲高い声で鳴き声上げた。本能的にその声は産声だと悟る。ワンワンと耳の奥、脳内に反響する産声にたまらず床に膝をついた。赤く点滅する視界の中、タカラが胎児を両手で持ち上げるのが見える。どうするつもりだ?
疑問を口にする前に、タカラは虫を潰すように両手を合わせた。ぐちゃりとつぶれる音がした後タカラの手が炎に包まれる。掌が燃え上がっているのにタカラは顔色一つ変えず、微動だにすらしない。胎児の声がどんどん炎に飲まれ、ぷつんと途切れた。煌々と燃えていた炎もふっと消える。

「これで息子さんは大丈夫。ところで……」


奥さんはなんでいない?


 咎めるようにケイが言葉を投げつけてきた。なんでそこで嫁の事が出てくるのかが理解できない。訝し気にケイを見返すと、またあの青い瞳に変わっている。

「なんで、息子さんより重症な奥さんは家で寝かせっぱなしにしてんだ?」

「見えてるみたいに言うな!!」

「視えてるよ。このままだと、奥さんが死ぬ未来も視えてる。アンタ、奥さんを見捨てる気だな?」

 目の前の男には比喩じゃなく本当に全て見えてる、そう確信させる何かを感じた。何から何まで気に食わない男だな。ふん、と鼻で笑い飛ばしケイに真っ直ぐ相対する。ぴくりと奴の柳眉が動いて、訝し気に俺を見つめ返してくるのが面白い。俺のこの反応は予想外だったか?

「ああ、そうだ。嫁より陽斗の方が大事だからな。嫁も『私よりこの子をお願い』と言っていたぞ?」

「ああそう。アンタらがそれでいいなら俺達は何も言わない。さっきも言ったように残念だけど、奥さんは手遅れ。せめて手厚く送ってあげな」

 意外にあっさりとそう言ったケイは、ぱんっと一つ手を打った。室内の空気が軽くなったような気がする。目を瞬かせる俺に構わずケイはソファに座ったまま、優雅に手でドアを示した。

「俺達ができるのはここまでだ。後は医者とかに任せた方がいい」

「……」

「代金はメールに書いてあった通りに振り込んで。タカラ、ご案内を」

「ああ」

 これ以上は何もしないと無言の圧を掛けられる。主導権を最後まで向こうに握られている事は納得いかないが長居をする必要もないと判断し、陽斗を抱き上げタカラの後に続く。開けられた玄関ドアから見えた外はすっかり夜になっていた。夜の歌舞伎町なはずなのにシンと静まり返っていて何とも不気味だ。玄関を出て直ぐ、背後でドアが閉まる音が聞こえる。振り返ると、電気が消えていて人気がない。さっきまで話していたあの二人なんて最初から存在しなかった、そんな風に思ってしまう程一瞬にして人の気配が消えた。最後の最後まで不気味な奴らだ。陽斗を抱きなおして、俺は静まり返る不気味な一角から立ち去った。

おかしいおかしいおかしい!!!妻はともかく、なんで陽斗まで死んでしまったんだ!?ちゃんと祓ったはずだろ。俺はこの目で見たぞ。陽斗の口から胎児が出ていくのを!!なのになんで!?……まさか、あの占い師共に騙されたのか?あんな高い金まで払ったのにか!!?
テーブルの上の物を腕で薙ぎ払う。耳障りな音と共に物が床に散乱する。忌々しい。すべてが忌々しい。全部、あの占い師のせいだ。怒りに震える指で予約の電話をしたときに残っていた番号にかける。数コールで繋がった電話口に向けて怒鳴りつけた。

「どういうことだ!!息子が、陽斗が死んだ!!!!!祓ったんじゃないのか!?」

―ああもう、うるっさいな……怒鳴るなよ。祓ったって

「じゃあ何故陽斗は死んだ!!死んだ原因は妻と一緒だったんだぞ!!」

―アンタあの後病院に連れて行ってないだろ

「治ったんなら行く必要がない」

―治った?

「祓ったってことは治ったんだろ」

―あのな、俺達がしたのは元凶を取り除くことだけ。新しい損傷が起きないようにしたんだよ

「まさか……」

―元から損傷してる物は俺達の力が及ぶ範囲じゃない。現代医学のテリトリーだ

 目の前が真っ暗になる俺の耳に、占い師の言葉が響く。でも、それでも……!!

「じゃあなんで病院に行くように指示しなかった!」

―言ったろ?俺達ができるのはここまで。後は医者とかに任せた方がいい、って


 あーあ、陽斗君可哀相に。アンタのせいで内臓が千切れた痛みに苦しみぬいて死んじまった。ああでも、お母さんと一緒に旅立てたのは幸せかもな?


 あざ笑うように占い師は言葉を紡ぐ。ごとり、力が抜けた手からスマホが落ちた。








復讐を復讐を復讐を復讐を!!!
俺は悪くない、ちゃんと言わなかったあいつが悪いんだ。あの占い師が!!!!!ペテン師め!!!!

「……みつけた」

無防備な占い師の背中に包丁を突き立てた。


父さんはお前の仇を取ったぞ、陽斗!!!!











洒落にならんほど怖い話集めてみない? その11

313:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/25 21:02:58 ID:EOGWIrapdG
お前らニュース見た?

314:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/25 21:07:17 ID:S1UxD4TVqr
どのニュースよ

315:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/25 21:12:03 ID:EOGWIrapdG
あのあれだよ
歌舞伎町のホストが刺された奴

316:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/25 21:17:29 ID:SL38nVR9BS
ああ~あれね
よくあるやつじゃないの?

317:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/25 21:23:17 ID:EOGWIrapdG
それがちょっと気になったことがあってさ

318:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/25 21:28:51 ID:JbFeCKVyaQ
もしかし犯人の男がぶつぶつ言ってたやつ?
「俺のせいじゃない」「悪いのはあの占い師だ」「入れ替わりやがった」とかなんとか

319:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/25 21:34:32 ID:vnaE36uqcp
「これは復讐だ」とかもだっけ?

320:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/25 21:39:20 ID:EOGWIrapdG
そうそれ。歌舞伎町でホストと見間違いそうな占い師ってさ

321:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/25 21:42:36 ID:oQfGDBc1Mu
いやいやまさか

322:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/25 21:47:52 ID:NreQNt8U5i
いくら何でもできすぎじゃない?

323:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/25 21:51:48 ID:EOGWIrapdG
でもこの間友達がコトリバコ持って帰ったって書き込みあったじゃん
その時の友達の名前Sだったし
ホスト刺したのは菅原ってやつだろ

324:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/25 21:55:26 ID:q03HDQPphP
………………いやいやいやいやいや
ないないない!!!

325:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/25 21:58:31 ID:p55SfRmoDP
今めっちゃ鳥肌立った…こわ…

326:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/25 22:02:52 ID:HnlscPCksc
もしErlosugの店主だと思って刺したなら
店主は恨まれてるって事?

327:ほんまにあった怖い名無し 2019/6/25 22:08:42 ID:EOGWIrapdG
そこまではわからんけども
タイミングとか名前とか発言とかがドンピシャすぎたからさ

ま、ただの偶然だわな
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登場人物紹介

ケイ

歌舞伎町にある占い店「Erlosug」の店主。

誰もが認める絶世の美形で、人形のようだと形容される容姿を持つ。

拠点が歌舞伎町ということもありしばしばホストと間違われることも。

その美しい容姿からは想像できないが、非常に口が悪く、態度もデカい。

占い師としての腕は確かなもので、顧客には国会議員もいるようだ。


怪異を『視る』目を持っており、その力を使うときは瞳がパライバトルマリンのような色に変わる。

タカラ

歌舞伎町にある占い店「Erlosug」の従業員。

自他共に認めるケイの助手でもある。

主な仕事は顧客の出迎えと見送り、そして不思議な力を持つハーブティーの調合。

高身長で体格も良いため、初対面の相手を威圧してしまいがち。

ケイはホストに間違われるが、タカラは反社会的勢力に間違われることが多い。


怪異を『祓う』力を持っており、その能力をケイの元で存分に発揮している。

矢代 司[やしろ つかさ]

歌舞伎町の裏路地にある古書店「Limbo」の店主。

いつも柔和な笑顔を浮かべており、物腰も柔らかい。

眼鏡の奥の瞳は細く閉じられているように見えるがちゃんと視認はできているようだ。

彼が営んでいる古書店はいつも閑古鳥が鳴いてるが、生計は『裏』の商売で賄っているとののこと。


裏の顔は数多の『呪い』や『呪物』を取り扱い、怨みを持つ依頼人へ授ける『怨み屋』である。

眼鏡と瞼で隠された瞳は闇の様に真っ黒で、なんの感情も映さない。

キョウ

歌舞伎町にあるパワーストーンとハーブの店「Fate」の店主。

長い三つ編みにした赤髪とエメラルドグリーンの瞳を持つ麗人。

男性にも女性にも見える容姿をしており、ヴィジュアル系バンドマンのような黒い衣服を好んで着ている。メイクも黒系の物で統一している。

近寄りがたい見た目に反し、とても優しく温厚な人柄なため一定数の常連がいるらしい。


その見た目から魔女だと噂されているが、実は的を射ているため本人は面白がっている。

師匠

歌舞伎町の路上で商いをしている易者。

いかにも冴えない感じに見えるが、易者としての腕は確かな物。

本名は無名だが、歌舞伎町の住人からは『師匠』と呼ばれ親しまれている。

大体の客は競馬などのギャンブルの結果を聞きに来るダメな大人ばかりだが、師匠本人は気に留めてすらいない。


易者としてだけでなく、祓い屋としての実力も中々な物。

???

ケイの守護者。

8歳くらいの幼子に見える。

色素の薄い髪とケイと同じパライバトルマリンの瞳を持つ。

年相応の無邪気さがあるが、時折見た目にそぐわない言動をすることも。

大体はケイのそばで、助言や警告を与える。

ケイを手玉に取ることができる数少ない人物。


なにやらケイの瞳と関係性があるらしいが、詳しいことは誰も知らない。

八重

下北沢発のバンド「Schleier」のボーカル。

中性的な見た目と声を持つ青年。

霊的な物は全く感じない、視えないという零感人間。

しかし怪異からするとひどく魅力的に見えるらしく、定期的に巻き込まれている。

メジャーデビューを予言したケイを信頼しているようだ。


なぜか神の使いである白い狐に守護されている。

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