第6話

文字数 180文字

一年後。



土手には再び彼岸花が咲いた。



昨年よりも数が増えていることには、誰も気付かない。



そして再び、少女は現れた。



彼岸花を愛おしむように見つめている。



その足元には…白骨の手が土から出ていた。



少女は視線を感じて、顔を上げる。



背広を着た若い男性が、こっちを見ている。







少女はゆっくりと、微笑んだ。
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