望郷

文字数 586文字

色とりどりの明かりで華やかに街が色気付く頃
通りの一角のオモチャ屋で子供が駄々こねてる

コートの裾を引っ張り動こうとしない子供に
ママは諭した「良い子にしてればサンタがくれるかも」と

そういえばいつ頃からサンタを信じなくなったかな?
信じてればそれは真実だったのに

不意に流れる懐かしい歌に 導かれるように紐解かれ
胸に広がるのはあの時代の 景色 風 匂い
こうして瞳を閉じてみれば 今も出会える
ただ一つの My Home Town

よく遊んでいたあの空き地はいまどうなってるかな?
土管の裏に白のチョークで描いた下らない落書き

友達と大事に隠し持ってたガラクタばかりの宝箱
放課後棒切れ振りながら歩き帰った川縁の堤

あの町に帰ってみたい気はするけど でも
キレイな思い出が壊れてしまいそうで

不意に流れる懐かしい歌に 導かれるように紐解かれ
胸に広がるのはあの時代の 景色 風 匂い
こうして瞳を閉じてみれば 今も出会える
ただ一つの My Home Town

手元のアルバムの写真はどれもセピア色 でも
心に今も蘇る鮮明なカラーで

不意に流れる懐かしい歌に 導かれるように紐解かれ
胸に広がるのはあの時代の 景色 風 匂い
いつまでも覚えてる景色を拠り所に生きてく
誰もが持ってる Only Home Town
ただ一つの My Home Town
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