【Chapter1】癒しと激情

文字数 656文字


私にはツインレイと呼ばれる想い人がいる。


ツインレイとは魂の伴侶。

宇宙に愛の波動を拡大する使命を果たすため地球上で出逢う魂の片割れのことだ。



そして、その存在は唯一無二のもの。



ツインソウルやツインフレームと呼ばれるスピリチュアルな繋がりを持つ魂の家族の中でも、出逢った瞬間から激しく惹かれ合う異性であることが多いのがツインレイの特徴である。


彼と私の場合もそうだった。


ツインレイの愛情は相反するふたつの側面を纏う。


まず、ひとつめの特徴として一緒にいると互いの肌に触れずにはおれない。

そして、ふたつめは互いを求めるその激しさと反して精神的に大きな癒しを感じるというものである。



まるで陰陽。



互いの身体を抱きしめた時には大きな安堵感に包まれ、唇で繋がった時には(とろ)けるような快感が身体中を這い回り離れられなくなる。

その濃厚な口付けを通して互いが身体の奥深くから突き上げるような高まりを覚えるのだ。



癒しと激情。



一見すると対極にも思える現象が内在しているのがツインレイの証である。


彼とは初めて肌に触れた時から、その傾向が顕著に現れた。

お互いの背中に腕を回し抱きしめた時に、溜息ともつかない大きな脱力を感じ、身体が吸い付くような感覚があった。


そして、互いの安堵と合間って彼の高まりは男性を象徴する塊にも顕著に現れていた。

行為中、幾度も幾度も立ち上がってくるのだ。

それは、時を経て何度肌を重ねても変わることはなかった。


互いに触れるたびに湧き上がる大きな癒しと快感。


これほどの幸福感に包まれるのは、人として地球に生まれて初めてであった。
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