代々守 続(よよもり・つづき)の視点
文字数 646文字
人を信頼できない。
教会へ行く人なら特にそうだ。
皆、表ではいいことを言う。
だが、少しだけ気づいて聞くとその中の空っぽの姿がまともに現れる。
思いもなき褒め、認められたい自慢ばなし、人の気に合うだけの、守らないことを専制にする約束。
しかし一番笑わせてもないことが何かというと、それが神様の名の下に揃っている人たちの集まりということだ。
神様の事は一回も取り上げないのに、神様を信じる、という人たちが毎日曜日集まってる。
いったい何のための集まりなのだろうか。俺の世代の教会という所は。
大型教会だけがそうすると思い小型教会へ行ってみたが、見えるのは同じだった。いや、むしろよりひどいだと見ても結構だろう。人数を増やすために目を赤くしているところを見るとな。
約半千年前に会った宗教改革が、これの為だったではないだろう。
最近は説教者の説教についても、暗黙的に発言権がないことに違いない。聖書を読むと全くない話、また明白に当て推量の内容放題なのに。
説教の絶対的な元の聖書によって話そうとすると、くそう、俺が聖職者ではなく単なる若い信者であるだからかな、全く話が通じ合わない上に雰囲気をつぶす二十歳ぐらいの青年に、俺のイメージが固まったから随分たった。
そのイメージが俺についていつでも良くないだろうと思った。だがこれだけは考えも、想像もできなかった。やってもそのうち、頭の中で認められないだろうという考えだったからだ。
ー彼女、朝切大義が、先に俺に来たのだ。