代々守 続(よよもり・つづき)の視点

文字数 646文字



人を信頼できない。



教会へ行く人なら特にそうだ。



皆、表ではいいことを言う。



だが、少しだけ気づいて聞くとその中の空っぽの姿がまともに現れる。



思いもなき褒め、認められたい自慢ばなし、人の気に合うだけの、守らないことを専制にする約束。



しかし一番笑わせてもないことが何かというと、それが神様の名の下に揃っている人たちの集まりということだ。



神様の事は一回も取り上げないのに、神様を信じる、という人たちが毎日曜日集まってる。



いったい何のための集まりなのだろうか。俺の世代の教会という所は。



大型教会だけがそうすると思い小型教会へ行ってみたが、見えるのは同じだった。いや、むしろよりひどいだと見ても結構だろう。人数を増やすために目を赤くしているところを見るとな。



約半千年前に会った宗教改革が、これの為だったではないだろう。



最近は説教者の説教についても、暗黙的に発言権がないことに違いない。聖書を読むと全くない話、また明白に当て推量の内容放題なのに。



説教の絶対的な元の聖書によって話そうとすると、くそう、俺が聖職者ではなく単なる若い信者であるだからかな、全く話が通じ合わない上に雰囲気をつぶす二十歳ぐらいの青年に、俺のイメージが固まったから随分たった。



そのイメージが俺についていつでも良くないだろうと思った。だがこれだけは考えも、想像もできなかった。やってもそのうち、頭の中で認められないだろうという考えだったからだ。



ー彼女、朝切大義が、先に俺に来たのだ。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

「”信じること”を信じる、って何?」


朝切太義(あさぎり・たいぎ)


何処にも居るような、21歳の女の子。

最近の教会の姿に何か違和感を感じ、代々守続に相談をし始める。

「信じる、という事は、抗う事なんだ。」


代々守続(よよもり・つづき)


何時も機嫌悪そうな顔で突っ込み、イメージがあまり良くない21歳の男の子。

そんな彼に、朝切太義が相談を掛けて来るが。。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色