第3話
文字数 343文字
朝ごはんを食べながら、彼女は思いきって母親に言った。
「ゆうべ、お布団に大きな蛇が居たんだよ。しかも2匹。パパが追っ払ってくれたのかな?」
母親は一瞬ぎくりとした様に感じた。
「ママは見なかったな。ゆのちゃん、夢見てたんだよ、きっと。セーチョーキだから、疲れてるんじゃない」
「それに、パパはゆうべ帰って来てないよ」
しかし、母親は鼻歌を歌い上機嫌だった。
ママは何か隠して、嘘ついてる。
そんなモヤモヤした気分で登校した。
カラッと晴れた、梅雨入り前の一日。
妹と、日陰を選んで小学校まで歩いた。
「結、昨日の夜おウチにおっきな蛇いたんだけど、見なかった?」
「えー?知らない。柚乃夢みたんじゃない?」
学校でもみんなに話してみたが、友達も先生もきっと夢だよ、と言った。
ひどく寂しく、不安な気持ちになった。
「ゆうべ、お布団に大きな蛇が居たんだよ。しかも2匹。パパが追っ払ってくれたのかな?」
母親は一瞬ぎくりとした様に感じた。
「ママは見なかったな。ゆのちゃん、夢見てたんだよ、きっと。セーチョーキだから、疲れてるんじゃない」
「それに、パパはゆうべ帰って来てないよ」
しかし、母親は鼻歌を歌い上機嫌だった。
ママは何か隠して、嘘ついてる。
そんなモヤモヤした気分で登校した。
カラッと晴れた、梅雨入り前の一日。
妹と、日陰を選んで小学校まで歩いた。
「結、昨日の夜おウチにおっきな蛇いたんだけど、見なかった?」
「えー?知らない。柚乃夢みたんじゃない?」
学校でもみんなに話してみたが、友達も先生もきっと夢だよ、と言った。
ひどく寂しく、不安な気持ちになった。