第4話

文字数 406文字

その日家に帰ると、彼女は庭に干された布団にシミを見た。
ちょうど蛇がいたとこだ!

ランドセルを置くと、彼女はいつもと違う方へ走り出した。
山の入口、舗装が途切れ、砂利道の林道。
父親が仕事で使ってる物件。
その物置になっている小屋は、風通しの為か開け放たれていた。

何故かはわからないけど、ここに来た。
なんだか誰とも会いたくなかった。
ここなら誰とも会わずに済む、父親以外には。

「パパに確かめなくちゃ」

小屋の中にはタイヤや冬物の服、スノーボードの道具などが乱雑に置いてあった。
彼女はその片隅に体育座りで父親を待った。

たちまち退屈して、小屋の中をあちこち眺めた。
ギョッとした。
小屋の反対の隅に置かれたスノーボードの板の陰に、蛇が居たのだ。
何蛇かはわからない、緑っぽい蛇が2匹、ちょうどゆうべの大蛇と同じ格好で絡み合ってじっとしている。

ずっといたのだろう。
気分は良くなかったが、刺激したら咬まれるかもしれない。
彼女は息をひそめた。
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