文字数 605文字



色んなことを夢見て望んでは
色んな理由で手に入れられなかった
歳をとって知識を得て
あの頃手に入れられなかった
そんなモノが少しは僕を通り過ぎていくけど
やりたい事も欲望も
視界が開けるほどに増えて大きくなって
ある時全てが手に入るなんて
無理なんだと悟った
その中でも少しずつ身の丈と相談しながら
一人で時に誰かと
足したり引いたりしながら
できるだけ満たそうともがいてきた
そのせいで君や大切な人を
巻き込んでいるとも知らずに
いや見て見ぬ振りしながらかもしれない
わがままが当たり前になると
見えるモノが減ってきて
いつのまにか日常になってく
そうなると身の丈と決めた
そのルールを置き去りにして
いつのまにか何も見ようと
しなくなっていたんだね
何が正解かなんて
その人の心の中にしか
本当の気持ちはないのに
叶わないことを思わせぶりにして
曖昧にしながら垂れ流して
そのせいで君や大切な人が
僕がいなくなった後も
苦しむかもしれないと
気付きもしないで
僕も僕らもきっともう
手にすることが出来なくなる
その瞬間にならないと
それがわがままのボーダーを
超えた向こう側だと
気づかずに逝くのだろう
そして振り向いてとんでもない置き土産を
してしまった事を後悔しながら旅立つ
でも君たちはそんな
重いモノを捨てもせずに乗り越えて
僕の良い思い出だけを見つけながら
僕や僕らが成し得なかった
夢に辿り着くのだろう
いつか僕らから解放されたとき
振り向いた世界が君らの
功績で埋め尽くされてますように
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