第4話

文字数 573文字

そんな現在の僕らの所謂「一般的な価値観」は、主に敗戦により作られた。
マッカーサー曰く「米食民族とパン食民族の戦いにパン食民族が買ったのだから、パン食民族の方が優れていると立証された」とか、「日本人の貧しい米と魚の食生活を変える」など、侵略者の理屈を隠す事無く記録に残してる事すら、ほとんど知られていない。
ペリー来航以来ちょっかい出して、戦争ふっかけて植民地化しといて、ね。
だから特に「牛乳は体に良い」みたいな神話が出来てしまったけど、その実日本人の体には合わないし、そんな風に押し付けられた食生活が病気を増やし、これまたすっかり西洋医療に毒された病院がぶくぶく太った。
衣食住に家族の在り方、消費行動にエネルギー。
ワールドスタンダード。
グローバリゼーション。
もう、カタカナ文字で言われるモノはすべて。
少し前は、なんとかファースト、なんてまったく空っぽなただのイメージ戦略が、その権化であるアメリカ大統領さんから発信され、瞬く間に植民地であるこの国を席巻した。
で、残念な事にそういうのは一定残存して行く。
僕らのイメージとは、そんな、実に有害極まりないもので、生活全般を委ねて安心して良いとはとても言えないシロモノだ。
イメージと現実はかけ離れたもの、というより真逆とさえ捉えるべきだとすら思う。
それはすべて、過去に押し付けられた都合の正当化なのだから。
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