その9 旅立ち、ふたたび

文字数 607文字

――朝が来た!
ありがとうございました
またのご利用をお待ちしております!
おねえさん、お宅の宿はいいツボを使っているね

ツボ……?

よく分かりませんが、お気に召されたなら光栄です!

ツボの話はおいといて……
はーい
――ブラックナイトは、退屈しのぎに天井のシミを数えている!
……あの、
おたずねしたいことがあるのです。
はい、なんでしょうか?
この辺りに放棄された古代神殿があるのをご存じですか?
古い神殿……
ああ、大樹海神殿のことでしょうか?
ご存じですか?!
いいえ、知りません!
――ブラックナイトは退屈している!
会話に割り込んだ!
……
――失敗!
空気が凍りついた!
ああ、そこの看板娘さん、つかぬ事を訪ねますが、
大樹海神殿へはどう行けばよろしいでしょうか?
観光パンフレットがご用意してありますので
こちらのルートに沿っていけば間違いなくたどり着けますよ!
どうぞ、よろしければパンフレットを……
聖なる神殿にも観光地化の波が……!
つまらないものですが、
どうぞ、お納め下さい!
いえ、あっしが持っていても宝の持ち腐れってもんですよってに
へぇ……
なぜ、ヤクザの親分にへつらう宿場町住人のような口調になる……
――女神官は大樹海神殿のパンフレットを手に入れた!
いざ、大樹海神殿!
元の世界に、必ず帰ってみせる!
おねえさ~ん!
置いてかないで~~!
――メインクエスト『大樹海神殿』発生!
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登場人物紹介

異世界からやって来たお姉さん。

神官として活動しながら元の世界に戻る方法を探している。

ぷるぷる

スライムたちの むれから たびだった スライムだよ
いろいろあって おねえさんの なかまに してもらったよ

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