その11 森がある

文字数 500文字

――目の前に大樹海が広がっている。
いよいよね……
ぷるぷる
びよーん
ぷるぷる
びよーん……
伸び縮みしているそこの軟体生物!
なーに?
真面目な話をしている時は空気を読むの
それが私たちのルール……
はーい
パーティー追放だけはどうかお許しを……
はっはっは
楽しいパーティーですな!
だれだ?!
マーセナリー・ソルジャーこと名も無き傭兵です!
仲介所から派遣されて来ました!

これはいいところへ!

大樹海に入る前に合流出来てよかった……
ぷるぷる
そうでしたか
傭兵にしては思ったよりも腰が低いんだね
うるさい世の中ですからね
シャワーも浴びて、ヒゲもキレイに剃っていますよ
汗と泥にまみれた傭兵たち……
そんな時代がなつかしくなるとはね
では大樹海神殿までの前衛をお願いします
私は後衛で背後の警戒と戦闘支援を行います!
了解であります!
こう見えても戦闘回数3000回以上のベテランです
かならずや任務をやりとげてみせます
頼もしい限りです
さあ、注意しながら進みましょう!
……
――女神官たちは大樹海へ脚を踏み入れた!
……
じゃあ、帰り道を覚えておく係をやろうかな~
道に迷ったら大変だからね
――女神官の返事はない!
寂しさを抱えながら大樹海に脚を踏み入れた!
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

異世界からやって来たお姉さん。

神官として活動しながら元の世界に戻る方法を探している。

ぷるぷる

スライムたちの むれから たびだった スライムだよ
いろいろあって おねえさんの なかまに してもらったよ

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色