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文字数 469文字

 かつての恋人に再会するとは……このようなモノなのか?
 何を話せば良いか判らない……。
「元気……だったか……?」
「はい……」
「あの子は……やはり……その……」
「貴方様以外に身に覚えは有りません。けれど……あくまでも……あの子の親は……私1人です。強いて、もう1人の親が居るとするなら……貴方様ではなく、貴方様の妹君です」
「そ……そうか……」
「貴方様が悪い訳では無いのは判っています。しかし……貴方様の妹君は、非番の日に、あの子と遊んで下さいました。あの子が病気になった時は、真っ先に心配して下さいました」
 自分より出来の良い妹に……全ての責任を押し付けて、自分は自由気儘に生きる……。
 その夢は……ある意味で……既に叶っていたのだ。
 ……ただし……自分で自分を責めずにはいられない形で。
 何故、妹達を匿まった? などと問うも愚かだった。
 そして……妹は女魔導師のサライに操られている、と云う先入観から……私は、かつての恋人に、聞くべき事を聞かなかった……。
 お前が妹を匿っていた時に、何か、妹の様子がおかしくなかったか? と云う事を……。
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