【お題】雨降り落つ夕暮

文字数 184文字



 雨降り落つ夕暮。水溜まりを避けて歩く家路。自転車の飛沫が跳ねる。スカートが濡れ不快な顔を向けると、自転車が底なし沼のように水溜まりに沈んでいく。
「助けて……」
 乗っていた青年は苦しい声を残して水面に消え、自転車もすっぽりとなくなった。
 それから私は、水溜まりを踏めない。
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登場人物紹介

ココニ……イルヨ……

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