2. プレイ前印象/お試しキャラクター作成

文字数 1,605文字

◆プレイ前印象
 ルールブックをおおまかに通読して感じたのは、下記三点における自由度の高さでした。
・記録表現の自由度
・設定の自由度
・プレイスタイルの自由度

 記録表現については、手記や日記、セリフなどの文章のほか、イラストなど遊ぶ人がやりやすい形で良いようです。また頭の中で想像するだけでもOKとありました。ぼんやり進めてみて良い、書きやすいところだけ記録しても良い、というのは気が楽です。

 設定については――キャラクターとして作成する『薬草魔術師』が、「魔法を使う」「研究者の側面も持つ」「魔法で植物を育てられる」「魔法で薬を作れる」などの記載があります。
 ただ、魔法の仕組みは? 薬草魔術師は社会的にどんな存在? そもそもどういう世界にいるの? などは書かれていません。これはおそらく、敢えてかなと思いました。好きに想像して良い、あるいは気にしなくても良い、という余地かなと。

 最後にプレイスタイルについて。この作品はシナリオが定まったRPGのようなクリアすべき目的(ラスボスを倒すとか、一定の金額を貯めるとか、そういうやつ)がありません。やってみながら、自分が楽しい、心地好い遊び方を探していくものなのかな、と思いました。
 無理矢理コンピューターゲームに例えるならシムシティやマイクラなどのエンドレス系に近そう? 基本一人で完結できる遊びゆえの自由度というか。


◆お試しキャラクター作成
 ひとまずゲームの流れや判定について把握したいので、がっつり遊ぶ前にお試しプレイをすることにしました。
 キャラクター作成のうち判定に直接関わるのは〈魔力〉〈体力〉〈器用〉〈知性〉〈耐毒〉の五つの能力値。容姿や動機などプロフィールの要素は他にもあり、これらはプレイログを残すうえでフックになりそうですが、今回のお試しプレイの目的は流れの把握なので飛ばします。というかルールブックにも、明確なプロフィールを決めなくても良いと書かれていました。

 とはいえ数字五個だけよりは何らかの人物像を想定した方が進めやすいかなと思い、NOVEL DAYSに置いている拙作『イケニエ定期便』より『森の魔女』を引っ張ってくることにしました。ルールブックにはこのようにあります。

調


 ゲームではないですが自作キャラなので大丈夫でしょう。IFとかスターシステムとかセルフ二次創作の扱いで、容姿と性格のみをざっくり流用した、原作とは似て非なるキャラとします。なおこのレポートを読み進めるにあたり原作に目を通す必要はありません。

 簡単に紹介すると、緑髪ピンク目、美味しい果物が好きな人外お姉さん。あっこれ原作のネタバレかな? まあいいや作者の私が許す。
 能力はルールに従って配分し、次のようにしました。
 〈魔力〉3  〈体力〉1  〈器用〉1  〈知性〉2  〈耐毒〉3
 そういえば『森の魔女』には名前がありません。でもルールブックを読む限り、特に名前も必須じゃないので安心です。早速判定などを試してみます。

 判定は六面ダイスを、判定に使う能力値分の個数振り、一番大きい出目により成否が決まる――とシンプル。薬品や薬草を作り出す『生成判定』と、未知の薬品や薬草の毒味に使う『耐毒判定』の二種類で、判定方法は同じでした。
 また各種要素のランダム決定にダイスやトランプを使いますが、これは選択肢の表から任意選択でも良いようです。TALTOのルールブックだとランダム/任意のどちらかが特に推奨されている要素もあるので、これも参考にします。
 ゲームの流れは三つの遊び方(行動)のうち何をするかを最初に選び、フローに従って判定や要素の決定を行っていくと、結果が出るみたいです。次回から、各行動を一つづつやってみます。プレイログとしてキャラ視点の短文も書きました。


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み