第2話 降りかかった困難

文字数 409文字

日本にすぐ長女を連れて戻ると、静岡に残した長男とまだ生まれてきて数週間も経っていない双子の女の子の乳飲み児が待っていた。日本への帰りの手続きは領事官の吉田茂氏がす早く手配をしてくれた。
皆どの人も英一の境遇を気の毒に感じていたの精一杯のことをしようと努めた。友人たちは先ず、母親になる人を生まれたばかりの赤子たちや子供たちのために見つけるべきだと相談し合っていた。

程なくして校長先生をしている友人がこの春から師範をとって小学校の教員になる女性がいる。お嫁さんに迎えないか?と打診した。英一にとっても驚きだが、その若くて教員の夢を馳せてきた女性も急な紹介にびっくりだった。その女性が系脈的には語り手である私の祖母である。

まず、英一も一番に優先するべきことは子供達に母親を見つけることだと思いその女性の深い理解に感謝して結婚した。

それから先は再婚した妻くにとの間に6人の子供をもうけたが喜びもあったが艱難辛苦の連続となった。

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