第5話

文字数 496文字

 関西国際空港経由で、アムステルダムへ入る。噂通り、チューリップがきれいな、オランダ。
間もなく、トランジットでヒースロー空港へ向かう。
 着いた頃にはくたくただった。電車に乗り、ピカデリーサーカスへ向かった。
 電車のなかで、スケートボードに乗った若者に言われた、「ジャップ」
差別用語だ。疲れているのに、それはないでしょ!?としか思わない。
 寮に入るまでの1週間を、ここで過ごそうと、友人たちと決めた上だった。もう、宿泊先も変えられない。
ただ、黒人が多かったことだけは覚えている。レジを打っている人の大半は、黒人だった。イギリスの牛乳を買う。何故か、パックの底には白い沈殿物が、一律たまっていた。腐っていたわけではない。
 B&Bでの生活。オイリーな、超でかい鱈のフライに、大量のポテトフライ、目玉焼きにソーセージがプレートに並べられ、オレンジジュースとヨーグルトは私の中の癒しとなった。部屋は薄暗く、何故か、部屋のど真ん中にカーテンで仕切られたシャワールームが立っていて、友人と、「この部屋何かあったんじゃないのか?」と、よからぬ想像をした。正直、こんなところ、さっさと出ていきたいと思った。
 
 
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み