第1話 地震

文字数 537文字

2023年9月5日 火曜日

午後、地震。震度3。
今朝ちょうど、『最近地震がないな? たまに揺れないと安心できない…』と思っていたところだったので少し安堵した。

地面の下ではプレートとプレートが重なり合っているのだが、それぞれが動くことで重なりにずれが生じ、限界に達するとビヨンとまっすぐに戻る。その戻る動きがすなわち地震なのだ、という解説イラストをだいぶ昔に見たことがある。

この記憶がどこまで正しいのかはわからないけれど、大地震を起こさせないためには小さめの地震たちでプレートをちょこちょこ戻して欲しい、と思ってしまうのだ。

地震がこわい。小学生の頃、理科の先生が「10年以内に関東に大地震が来ます」というようなことを言っていた。その予言は私にとって心底恐ろしく、それ以来、『大地震とか来ませんように』と定期的に何かに願うことも忘れない。

いつだったか、叶えたいことを心に願う時のコツを聞きかじった。願望を否定の形で表してはいけないというのだ。神様?は否定を理解できないものらしい。

それからは、『大地震とか来ま、せん!、ように』と、否定の部分を大きく強く念じるようにしている。強調したって神様は理解できないのに、とは当時から薄々わかってはいたのだが、ついつい今も続けてしまっている。
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