第一話-3
文字数 1,901文字
夜。俺と黒崎は連続殺人鬼・柿瀬からマドワシを離し、無事に祓うことができた。
しばらくして、
警察署内は慌てていた。
留置所内から柿瀬がいなくなっていた。
別のところでは。
※
ヤクザが集まるとある事務所の屋上。
襲撃にあい、ヤクザの親玉が白の鎧の男に顔を掴まれ、持ち上げられていた。
「お前、俺に何かしてみろ? 絶対埋めたるぞ!」
「いいよなぁ。そういう態度。しかし」
「う‼」グチッ!何かが潰れる。
バタンッ!ヤクザの親分が倒れる。
もう彼は動かなくなっていた。
動かなくなった親玉に向かって、天使のような輪っかがある白の仮面を被り、ダイヤ模様が装飾された全身白の鎧を着た男の一人が話す。
「あーあ、呆気 ない。「埋めたるぞ」とほざいていたのに」
椅子に腰をつけ、結束バンドで両手を縛られているその男は留置所からいなくなっていた柿瀬本人だった。
「ハッハッハッハ」
「おい! お前! 何すんだよ! ぶちのめしてやる!」
柿瀬を嗤 う全身白の鎧の男は語りかける。
「柿瀬、この親玉は俺たちと約束したんだ。もう関係のない連中を襲わないと。でも破った。だからこうなった。だってそれが俺が所属する組織の方針だからな。まぁいいあ、次はお前だ。柿瀬、お前が生まれたか理由知ってるか?」
「はぁ? そんなもん知るか! お前は俺を放置した。だから俺はこうなったんだろ。」
「そりゃ悪いね。けどなぁ、そんなに人のせいにしてもいいのか? こっちが深くお前と関われば、お前にやられてたかもしれない。そんなお前は人に散々迷惑かけてきた。しかもお前に俺が知ってる両親のこと何も話してなかったからな。ホントのことを話すとするか」
「?」柿瀬は知っているその白い鎧の男は両親のことを聞いても何も話してくれなかった。どうしてなのか疑問で疑っている。
「お前は俺作った分身だ」
「何意味わからないことを言うんだよ? 俺はお前より年上なんだぞ! それが事実って保証どこにある。お前こどもだっただろ?」
「そうだなぁ。これなら、お前も理解するだろう」
白い鎧の男は子供に姿を変えた。
「なんだそれ? お前一体何なんだよ!」
白い鎧の男は子供から元の170センチの背丈の姿に戻り、柿瀬に向かって、話す。
「俺の一部になる前によーく覚えとけ。俺は何者でもない、ただ好きにやりたいようにやっているだけ。そしてお前は、あの黒仮面を見つけるためのコマにすぎない。じゃあいくぞ」
「黒仮面ってなんだよ! 何するんだよ!」
「食事の時間だぁ」
「やめろ! マジかよ! やめろ、やめろぉぉぉぉ!」
柿瀬は白い鎧の男に透き通るように身体ごと吸収されていく。
「あああぁッ!」柿瀬はその男に吸収されていきながら、自分の人生はなんのためにあるのか?と悲しんで白の鎧の男に吸収される。
吸収されたあと、柿瀬が着ていた服だけが残った。
「どーも、ご馳走 さま」
柿瀬を吸収した鎧の男の後ろからもう一人の鎧を着た男が歩き近づいてくる。
語りかけてくる。
「平和。秩序。法律。社会はエゴだらけだ。
エゴの塊である生命体・人間は全て滅ぼしたほうがいい。この星のためになる。」
「そんなこと言っていいのかね。俺もその人間だけど」
「君は人間としては、イレギュラーだろ。壊すことしか考えてない。放置しけおけば、自分を滅ぼしかけん。だから放っておいてもいい。」
「そんなこと言ってもいいのかぁ? 俺は今お前とともに色々手伝いをしているというのに感謝もないのか?」
夜景をみる白の鎧の男が話す。
「それにしてもいいねぇ、この景色。気に入っちゃった。」
「この街で起こそう。「我々が求める者」の降臨を!」
ダイヤ模様の装飾がされた白い鎧を着た謎の男二人組が町を見渡していた。
※
人の体からマドワシを祓っても人の悩みや恨みは尽きることはない。
その人自身でも向き合う必要がある。
祓い屋の中には精神科や心療内科を行っている仕事仲間もいる。
俺達祓う者はその人が暗いネガティブなものをその人自身の考えの見直しの元、
少しずつ変わっていってもらう仕事や、こうやって悪霊に憑依された人を引き剥がす仕事とあり、俺と黒崎はこの仕事をなりわいとしてやっている。
俺は祓い屋の仕事がない時、この街で探偵事務所の中で情報収集や合法的に壁に描く落書き、グラフィティー「リーガルウォール」のアルバイトをしながら、
黒崎たちと共に人知れず人の悪を喰らい浄化、祓っている。
そして、ダイヤ模様が装飾された白の鎧を着た謎の男たちは一体何者か?
色のない無彩色に色ある有彩色
" 無彩色の中の有彩色 "
暗い絶望の中に希望はあるか
つづく
しばらくして、
警察署内は慌てていた。
留置所内から柿瀬がいなくなっていた。
別のところでは。
※
ヤクザが集まるとある事務所の屋上。
襲撃にあい、ヤクザの親玉が白の鎧の男に顔を掴まれ、持ち上げられていた。
「お前、俺に何かしてみろ? 絶対埋めたるぞ!」
「いいよなぁ。そういう態度。しかし」
「う‼」グチッ!何かが潰れる。
バタンッ!ヤクザの親分が倒れる。
もう彼は動かなくなっていた。
動かなくなった親玉に向かって、天使のような輪っかがある白の仮面を被り、ダイヤ模様が装飾された全身白の鎧を着た男の一人が話す。
「あーあ、
椅子に腰をつけ、結束バンドで両手を縛られているその男は留置所からいなくなっていた柿瀬本人だった。
「ハッハッハッハ」
「おい! お前! 何すんだよ! ぶちのめしてやる!」
柿瀬を
「柿瀬、この親玉は俺たちと約束したんだ。もう関係のない連中を襲わないと。でも破った。だからこうなった。だってそれが俺が所属する組織の方針だからな。まぁいいあ、次はお前だ。柿瀬、お前が生まれたか理由知ってるか?」
「はぁ? そんなもん知るか! お前は俺を放置した。だから俺はこうなったんだろ。」
「そりゃ悪いね。けどなぁ、そんなに人のせいにしてもいいのか? こっちが深くお前と関われば、お前にやられてたかもしれない。そんなお前は人に散々迷惑かけてきた。しかもお前に俺が知ってる両親のこと何も話してなかったからな。ホントのことを話すとするか」
「?」柿瀬は知っているその白い鎧の男は両親のことを聞いても何も話してくれなかった。どうしてなのか疑問で疑っている。
「お前は俺作った分身だ」
「何意味わからないことを言うんだよ? 俺はお前より年上なんだぞ! それが事実って保証どこにある。お前こどもだっただろ?」
「そうだなぁ。これなら、お前も理解するだろう」
白い鎧の男は子供に姿を変えた。
「なんだそれ? お前一体何なんだよ!」
白い鎧の男は子供から元の170センチの背丈の姿に戻り、柿瀬に向かって、話す。
「俺の一部になる前によーく覚えとけ。俺は何者でもない、ただ好きにやりたいようにやっているだけ。そしてお前は、あの黒仮面を見つけるためのコマにすぎない。じゃあいくぞ」
「黒仮面ってなんだよ! 何するんだよ!」
「食事の時間だぁ」
「やめろ! マジかよ! やめろ、やめろぉぉぉぉ!」
柿瀬は白い鎧の男に透き通るように身体ごと吸収されていく。
「あああぁッ!」柿瀬はその男に吸収されていきながら、自分の人生はなんのためにあるのか?と悲しんで白の鎧の男に吸収される。
吸収されたあと、柿瀬が着ていた服だけが残った。
「どーも、ご
柿瀬を吸収した鎧の男の後ろからもう一人の鎧を着た男が歩き近づいてくる。
語りかけてくる。
「平和。秩序。法律。社会はエゴだらけだ。
エゴの塊である生命体・人間は全て滅ぼしたほうがいい。この星のためになる。」
「そんなこと言っていいのかね。俺もその人間だけど」
「君は人間としては、イレギュラーだろ。壊すことしか考えてない。放置しけおけば、自分を滅ぼしかけん。だから放っておいてもいい。」
「そんなこと言ってもいいのかぁ? 俺は今お前とともに色々手伝いをしているというのに感謝もないのか?」
夜景をみる白の鎧の男が話す。
「それにしてもいいねぇ、この景色。気に入っちゃった。」
「この街で起こそう。「我々が求める者」の降臨を!」
ダイヤ模様の装飾がされた白い鎧を着た謎の男二人組が町を見渡していた。
※
人の体からマドワシを祓っても人の悩みや恨みは尽きることはない。
その人自身でも向き合う必要がある。
祓い屋の中には精神科や心療内科を行っている仕事仲間もいる。
俺達祓う者はその人が暗いネガティブなものをその人自身の考えの見直しの元、
少しずつ変わっていってもらう仕事や、こうやって悪霊に憑依された人を引き剥がす仕事とあり、俺と黒崎はこの仕事をなりわいとしてやっている。
俺は祓い屋の仕事がない時、この街で探偵事務所の中で情報収集や合法的に壁に描く落書き、グラフィティー「リーガルウォール」のアルバイトをしながら、
黒崎たちと共に人知れず人の悪を喰らい浄化、祓っている。
そして、ダイヤ模様が装飾された白の鎧を着た謎の男たちは一体何者か?
色のない無彩色に色ある有彩色
" 無彩色の中の有彩色 "
暗い絶望の中に希望はあるか
つづく