第一話-2

文字数 1,510文字

不登校であり、探偵のボランティアをしている少女・黒崎やまはある男を探していた。

その男・柿瀬じんやはある事件の犯人である。
その被害者である刺された少年は……。

「お前!」柿瀬は驚いた。
黒崎と柿瀬が感じた人の気配が刺された少年だった。

「なんで⁉️」

黒崎ら「おぉ、シン! お前もう退院したのかよ!」と少年を知っているようであった。
「いやまぁ、なんか大丈夫だった。」とその少年は言った

「……お前」
「お前やっぱりやったんだな」
「やった? ……そういう事実はあるのか?」
「まだとぼける気か?」黒崎はそう言った。
「なんの証拠があるんですか?」柿瀬はとぼけた。
「今認めたほうがいいぞ」
「あん……」柿瀬は刺されていた少年を睨みつける。
「持ってたでしょ。もう持ってるけどナイフ」
「!」柿瀬は柿瀬自身が着ている服を触って調べて気付いた「スったのかお前!」

「スった? 落ちてただけだけど?」
「お前…」ドスの効いた声で柿瀬は睨みつける。
「あとあんたには変なものが付いてる。俺にも憑いてるけどね。」

「俺のものを返せ…返せ…返せぇえぇぇえぇ!」
刺された少年を襲いかかる柿瀬から、黒い禍々しいものが出てくる。

黒崎はその少年の名前を呼んだ「出た! シン!」

俺はシンと言われている。
俺は中学生・黒崎やまとともに悪霊や呪い、邪気を俺達が総称で言う〈マドワシ〉を祓う任をやっている。
人の闇を開放させる仕事だ。

「祓いきってやるよ!」

俺の顔面は黒のオーラに包まれて、黒の仮面に覆われる。
この仮面、鎧の〈真悪(マーク)〉を使って、どうこいつを祓うか予想してほしい。

ピーポーピーポーッ。パトカーは数台柿瀬を捕まえに走ってくる。

ターゲットに集中した柿瀬は激怒しながらマドワシとともに襲いかかる。「ぶっ潰してやる!」

「お前の相手してやれないんですわ。 行くぞやま!」
「はぁ!」黒崎を抱きかかえ、柿瀬から逃げる。

「待てぇ! ぶちのめさせろお前ぇ!」柿瀬が追ってくる。
俺は三日月型の乗り物をスケーターに乗るように乗り、黒崎とともに車道へ移り逃げた。それは何故か?

「お前ぇ!」柿瀬が三日月型の乗り物に乗った俺達を走って追ってくるが、
すぐにパトカーから出てきた警官たちに取り押さえられる。

「待てよ! 待て! 待てクソ野郎! ぶちのめしてやる!」

柿瀬はその場で現行犯逮捕される。そして、柿瀬から離れたマドワシは俺達を追ってくる。
そう俺たちの仕事は悪魔でマドワシを祓うこと。
柿瀬から邪気であるマドワシを離したかった。


      「さぁ、仕上げの時間だ。」


三日月型の乗り物の先がだんだんと馬の顔に変わる。
俺は乗り物をUターンさせ、マドワシに向かって突っ込む。そしてマドワシを食べる。
ゴックン!馬の顔は鼻息を吹かせ、その鼻息からマドワシを浄化する。
俺達は乗り物から歩道へと降りた。

「あのさ、傷痛くない?」黒崎は刺された俺に心配する。

「あぁ傷ないない」
「は?」
「あれは鉄をドリルで粉末状にして、水とウスターソースで薄めたケチャップの中に加えて作った偽物(にせもの)の血だ。これで鉄分が取れるオムライスが作れる」
「何それ? 絶対まずそう。あと、あの時なにで体守ったの?」
「警察にいつも探偵業で情報提供してたからついでに特別に支給してもらった着てもバレない防弾チョッキ。」
「そんなのありかよ⁉️」

黒崎…彼女はマジかという顔で俺を見た。

「良いでしょ 羨ましいでしょ」
「いやいや全然不謹慎。そんなの私認めない」
「認めてちょんまげ」

そんな夜になった頃の話。俺と黒崎は協力して無事にマドワシを祓うことに成功した。

しばらくして、
警察署内は慌てていた。
留置所内からある人物がいなくなっていた。
柿瀬である
           つづく
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登場人物紹介

名前:シン

本作の語り部であり、主人公

比較的、自意識過剰な性格

高校生でありながら、

同じく学生である相方の黒崎やまと共に

悪霊や邪気などの総称〈マドワシ〉を祓う仕事をしている170近くの背丈の17歳の少年。

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