(二)-11
文字数 291文字
フリッツからの情報によると、日本人青年の名前は酒田一好と言った。二十歳の西海大学経営学部の二年生で、新横浜のアパートで一人暮らしをしているとのことだった。
タクシーから降りたティムはフリッツら送られた地図の場所へ向かった。住宅街のある十字路の角地にある二階建ての古いアパートだった。
ティムは、まず歩いてその建物の前を通り過ぎた。酒田の部屋は二階の二〇二号室であった。
横目で二階を見てみると、部屋は一階、二階ともに各三部屋あり、二〇二号室は二階の真ん中の部屋らしかった。玄関ドアの脇の窓からは光が漏れていたので、本人かどうかは不明であったが、中に人がいるのが確認できた。
(続く)
タクシーから降りたティムはフリッツら送られた地図の場所へ向かった。住宅街のある十字路の角地にある二階建ての古いアパートだった。
ティムは、まず歩いてその建物の前を通り過ぎた。酒田の部屋は二階の二〇二号室であった。
横目で二階を見てみると、部屋は一階、二階ともに各三部屋あり、二〇二号室は二階の真ん中の部屋らしかった。玄関ドアの脇の窓からは光が漏れていたので、本人かどうかは不明であったが、中に人がいるのが確認できた。
(続く)