ゆうたくんへ

文字数 458文字

ゆうたくんへ

先日、僕をバカにして指をさして笑ったことずっと覚えていますよ。教室の真ん中で、君の友達たちとケラケラ、大きな声で不躾な人達だと思いました。

僕が宇宙を作ったと言いましたが、それはたんなる冗談です。何も本気で言うわけがないじゃないですか。それを君は本気にして、というか餌を撒かれた鯉のように群がって。一体その餌は美味しいのでしょうか?

ああ、多分この手紙もゆうたくんの餌になっているんでしょうね。呪いの手紙だとか、なんとか言って騒ぐ姿が想像できます。どうですか? と僕はいますぐにでも餌の味の感想を聞きたい。

さて、ゆうたくん。

この手紙をみて、ゾッとしているゆうたくん。

これから毎週、僕からの手紙が届きますよ。僕からしか楽しみを得られなかった可哀想なゆうたくんのために、僕が死んだ後も、ちゃんと楽しませてあげることにします。

他の人をいじめて楽しんだりしてはいけませんよ?あ、そうそう。手紙の封を切る時は刃物が入っているかもしれないのでお気をつけて、もう手遅れだったかもしれませんが。


ゆうたくんの玩具だった人間より
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