第3話 スクランブル交差点

文字数 7,229文字

夕方早くから開演の映画を見終え、僕たちが劇場の外に出たころには街は黄昏時。
『秋の日は釣瓶落とし』とはよく言ったもので、とっぷりと日は暮れかかっていた。


僕たちは二人とも押し黙ったまま肩を並べて歩いていた。
劇場を出てからは互いに一言も口を聞いていない。
これは僕と有紀が映画を観る時の暗黙の約束の様なものだった。

僕は昔から映画を観たあとは、意味も無く街をぶらつくのが好きだった。
しばらくの間は「銀幕の世界」の余韻に浸り、記憶に残った印象深いシーンを思い起こして反芻するのだ。
心に刺さる作品ほど、その時間もおのずと長くなる。
夢と現実の間(はざま)を漂う様な心地よさに浸っていたい…。
その一時(いっとき)を邪魔されたくない。
もし誰かと言葉を交わしたらその瞬間、否が応にも現実の世界に引き戻されてしまう…。

こんなことを人に話したところで『面倒くさいネクラなオタク』と思われるのがオチなので、敢えて自分から言ったりはしない。

だから、そんな『ネクラなオタクの僕』とは正反対だと思っていた、明るくて社交的な有紀が、僕と同じ…。
つまり…。

『余韻に浸りながら誰とも喋らず街をふらつくのが好き』

…と聞いた時はその意外性に驚きながらも、何やら無性に嬉しく思えた。

それから初めて彼女を映画に誘った。
その時はあくまで友達としてではあるが。

それ以来、僕たちは観たい映画情報は必ず共有して、こうして二人で観ることにしている。
そして、見終わった後はこうして二人で夢と現実の間を漂うのが慣習となっていた。

思えばこの、空想を共有する二人だけの世界こそが、僕たちを友達から恋人に変えていったのかも知れない。

頃合いを見て、どちらかが言葉を発した時…、それが僕たちが現実の世界に戻る合図だった。

ただこの日の僕たちは、いつになく長く漂っていた。
この日の映画はその年に国内で多くの映画賞を受賞して話題となった監督の、10年程前の旧作リバイバル上映だったのだが…。

若い日々の切ないの恋…、届かない想い…、引きずる過去の恋愛…。
そして悲しい別れと、バットエンド。

後でわかった事なのだが、この作品のレビューでは、あまりに切な過ぎる結末に…、

「救いが無さすぎる」
「バッドエンドすぎて理解できない」
「観たら鬱になるヤバイ」

等と話題になり、この映画のタイトルをネット検索すると「鬱」と表記さることから「鬱映画」と揶揄される酷評ぶりであった。

実は僕は、この映画を高校生の頃に1度観ている。
当時16歳だった僕には、ただ単に綺麗な風景の中で描かれる、美しく儚い恋の物語を描いた映画として感動したものだ。
しかしこの日改めて観たこの作品は、大人になった僕の心にグサグサと突き刺さった。
こどものころに美しいと思っていた恋と別れの物語は、その現実を知ってしまった者には切なすぎた。

有紀は僕の隣で時折目に涙を溜めながらスクリーンを見つめていた。
そして、エンドロールではボロボロと大粒の涙をこぼしていた。
知り合って1年、初めて見た有紀の涙だった…。

確かに感動はした。
でも、出来ればせめてハッピーエンドで幕を下ろして欲しかった。
終わってからの余韻は僕にとっては重く息苦しいものだった。

完全に選択をミスった。
せっかくのお祝いのデートで誘うべき映画では無かった。

普段は二人で同じ物語の余韻に浸ることに密かな幸せを感じている僕だが、この日はちょっと気分が重かった。
スクリーンの中で結ばれなかった主人公たちと、自分たちを重ねてしまう。
まるで未来の僕たちの別れを予見しているように思えて胸が苦しくなった。

いつもならどちらともなく、「良かったね。」とか「どうだった?」とか話かけるのだが…。

僕は並んで歩きながら黙って有紀の表情を伺った。
彼女も僕の視線を察して僕の目を見た。
咄嗟に言葉が見つからない僕は、黙って右の掌を差し出した。
有紀も黙ったまま左の掌を重ねた。
指を絡めると、さっきと何も変わらない有紀の体温に安堵を覚える。

『きっと大丈夫…。
僕たちは来年も再来年も…、こうしてこの銀杏並木を並んで歩いているはずだ。』

そんな風に思えた…、いや、そう思いたかった。

でも、有紀はどう思っているのだろうか?
そして、僕の想いは伝わっているのだろうか?

僕は自分の想いを言葉にすることも、彼女の想いを聞くこともできずにいる。
そんな自分がもどかしく、歯痒さを覚える。

言葉にしなければ伝わらないと言うのなら、
もういっそのこと、言葉なんかこの世から無くなってしまえばいいと願うことがある。

そう…。
もしもこの世界に言葉なんて無くて…、掌から掌へ、想いが伝えられる世界だったらどんなにかいいだろうか…。

僕は有紀の掌をギュッと強く握りしめ、強く念じてみる。

『君が好きだ。ずっと僕のそばにいて欲しい…。』

もちろんそんな事をしたところで伝わるわけはない。
それでも、有紀なら僕の心の機微を察してくれるんじゃないか…。
そして、彼女もそう思ってくれるんじゃないか…。
そんな都合のよい期待。

その時…。

「ねえ、智クン…。」

ずっと黙っていた有紀が突然に語りかけた。
彼女は硬く握ったその手を見つめていた。

思わず鼓動が高鳴った。

「えっ?な…なに?」

ちょっと緊張していたのか、上ずった声で慌てて返事をしながら有紀を見る。
彼女はちょっと困った様な顔で微笑んで言った。

「手…、ちょっと痛い。」

僕はハッと我に返って、慌てて手の力を弛めた。

「あっ…!ゴメン、ゴメン!つい…。」

有紀は少し僕の顔を見て、そしてクスクスと笑った。

「手、繋ぐの…、今日は2回目だね。」

「あ…、うん…、そうだね。でも、なんとなくね…。繋ぎたかったんだ…。 …嫌?」

「嫌じゃないよ。っていうか、あたしは好きだよ…、手を繋ぐの。
でも、智クンが恥ずかしいんじゃないかって思ってたから…。
嫌なんじゃないかなって思って…。」

日頃、僕たちは今日みたいに頻繁には手を繋いだりはしていない。
たまに有紀の方から言い出して繋ぐことがあるぐらいだ。
本当は僕としては毎日でも繋いでいたいのだが、僕から言うのは恥ずかしくて、いつも自分からは言い出せないでいた。

「いや…!ぜ、全然…、嫌じゃないよ。
僕も好きだよ?有紀ちゃんと手ぇ繋ぐの。」

「え~?本当にぃ~?じゃあ何で今まで智クンから繋いでくれなかったの?」

「そ、それは…。」

一瞬答えるのを躊躇したが、致し方ない…。
僕はちょっと照れながら答えた。

「何て言うかさ…、ちょっと恥ずかしいじゃん…。その…。」

すると、有紀はちょっと口を尖らして僕を睨んだ。

「ほらぁ~。やっぱり~。
本当は恥ずかしいから嫌なんでしょ?」

違う。そう意味じゃない。

「あ!違うんだ…!その…。手を繋ぐのが恥ずかしいとかじゃ無くてさ…。
ほら、それをこっちからお願いするのがね…。
なんか…、恥ずかしいって言うか…。
『手、繋いで欲しい』って言うのがね…。」

暫しキョトンとした顔で僕を見て、そして笑い出す有紀。

「えぇ~?なにそれ~!別に恥ずかしいことないよ~。ちゃんと言ってよね。」

彼女は繋いだ手をブンブンと振り回しながら笑った。

「ん~、そうかも知れないけどさ…、言うタイミングとかさ…、色々と…。」

どうにか言い訳をしようとするがどうにも要領を得ない説明だ。
しかしその本当の理由を僕自身は気付いていた。

彼女と手を繋いでドキドキする…、なんて事は、一般的な男子なら中高生の思春期のうちにとっくに卒業してることなのだろう。
学生時代の恋愛経験の乏しさのせいなのか、僕はこの年になっても未だに胸が高鳴る。
しかし25歳にもなって『手を繋いで』なんてお願いすることは、僕の幼稚で未熟な女性経験を彼女に晒してしまう様な…、そんな気恥ずかしさを感じていた。
有紀はそんな僕の気持ちを知ってか知らずか…。

「ふーん、じゃん智クンは、あたしといつでも手を繋ぎたいって思ってるんだよね?」

「そりゃ…、まあ…、思ってる…よ?」

その僕の返事を聞いた有紀はニカッと笑いながらに言った。

「じゃあさ~、月曜日からは毎朝あたしと手繋いで会社に出勤ね?
お手々繋いで一緒にタイムカード押そうね~!?

「えっ!?いやっ…!それはちょっと~、さすがに…。って…本気?」

「アハハッ、ウソウソ!ジョーダンだって!それ…、本当にしたら…さすがにあたしも恥ずかしいかな~。」

もちろん僕もそんな冗談を真に受けた訳ではない。
有紀はまるでそんなシーンを想像でもしている様に空を見上げながら笑った。

「フフッ…、まあ、職場でだったらちょっとイタいよね~。バカップル~?」

「まあ職場はね…。」

「だからね…、今日みたいに誰にも見られてない時にはさぁ、こうやって手…繋ごうよね。」

有紀はそう言いながら、繋いだ手をまるで何か合図でも送るかのようにギュッ · ギュギュッ…と二度三度握ってみせた。
僕はその合図に応え、彼女の掌を同じように握り返しながら、その言葉にちょっと突っ込んでみた。

「ハハッ…誰もって…、周り、人も車もすごくいるんだけど。」

夕刻6時頃の大通り。
忙しなく行き交う無数の人や車。
そこには多くの人たちの視線があった。
とはいえ、誰だか知らない赤の他人。
僕もさほど気には停めていなかった。
有紀もそれは同じ気持ちなのだろう。

「フフッ、何人いようが所詮知らない人でしょ?
こんなのはさ…、映画の背景みたいにものだよ。
み~んな、顔も名前も知らないエキストラ達…。
でもって、あたしは主演女優、智クンは主演男優ね。」

「ハハッ…、それってどんな映画?
他のキャスト(配役)は?」

「いないよ?あたし達二人だけ。で…、
主演 · あたし。
監督 · あたし。
脚本 · あたし。
音楽 · あたし!
衣装·メイク · あたし!!
で、アカデミー賞、全部門総なめ!!」

有紀は右手でアカデミー賞の部門を指折り数えながら、同意を求めるように笑って僕を見た。

「え~?なにその映画~?」

思わず笑ってしまった。
彼女は時折こんなジョークを言って、僕を笑わせる事がよくある。

「あ、でも脚本は智クンにやらせてあげてもいいよ!」

「ありがとうございま~す。頑張りま~す。」

僕は笑いながら、棒読みのセリフで返事をする。
脚本…。
もしも僕が…、僕たち二人の物語の脚本を書くなら、どんなロマンスを描けるのだろうか?
偶然の出会い。
引かれ合う二人。
交わす言葉と言葉。
繋いだ手と手。
流れ行く甘い日々…、そして…。
行き着いた先には、ハッピーエンド?
それとも、切ない別れ…。
さっきの映画と僕たちの未来が重なって、ちょっと胸が締めつけられた。
実は劇場では、有紀ほどでは無いが僕も思わず泣いてしまったところもあった。
今またそのシーンが脳裏に浮かんで泣きそうになるのをグッと堪えた。
有紀は話ながらも、真っ直ぐ前を見て歩いていたので、今にも泣きそうになっている変な顔は見られずにすんだ。
僕はチラッと有紀の横顔を見た。
彼女は何か回想するように宙を見上げながら話す。

「そう言えばさぁ…、外国映画の中の恋人って素敵だよね~。」

「どんな映画?」

「そうね~、フランスの恋愛映画とか…?
素敵だよね~。
舞台はやっぱりパリかな?
若い恋人がね、普通に手を繋いだり、腕組んで歩いたり、街中でハグしたり、すごく自然でさりげないの。
カップルがさ、信号待ちの交差点でチュッてキスしたり…。
フレンチ・キスってやつ…。
なんか憧れちゃうよね~。」

有紀は横目でチラッと僕をみて意味深に微笑む。
まさかそんなカッコいい気障(キザ)な振る舞いを僕に期待してるのだろうか?
イヤ、ムリだろう。
だいたいそういうシーンでは、男は大概スラリと背が高くて男前で、女の子がちょっと見上げる様にキスをするのがカッコよく見えるのだ。
身長160センチ台の僕には無理なポーズなのだ。
まあ、そもそも僕がそんな事をする度胸が無いことなど、彼女はとうにお見通しだろうから…。
深く考える必要もない。

それよりも僕は、やはりさっき見た映画が気にかかっていた。
僕は2回目だが、彼女は初見。
いつもならこのタイミングで感想等を語り合うのだが、何だか言い出しにくい。
と言うか、そのタイミングを逃していた。
たが、あんな内容の映画を選んでしまったことは一言謝りたかった。
僕たちは大きなスクランブル交差点の信号で立ち止まった。
ちょうどいいタイミングかも知れない。

「あのさ…、今日の映画…。」

僕はちょっと言葉に詰まりそうになりながら口を開く。

「えっ?なに?」

横断歩道を横切る車のノイズの中、弱々しく低いトーンで話す僕の声は彼女にはハッキリ聞き取れなかったようだった。
僕は今度はちょっとトーンを上げ、有紀の顔を見て言い直した。

「いや、今日の映画もさ…、そういうやつにすれば良かったよね。ゴメン…。」

彼女は一瞬キョトンとし、ちょっと驚いたような顔をした。

「えっ?なんで?
あたしは全然良かったよ?あの作品。
っていうか、久しぶりに感動しちやったんたけどさ…。
いい映画だと思うんだけど…、どうして?」

「いや、なんかさ、せっかくのお祝いのデートだから。もっとハッピーエンドなのが良かったかなって…。」

「え~、なんで~?そんなの気にしなくていいよ~。」

「いや…、なんかムッチャ泣いてたから…。」

その言葉に有紀は驚きの表情をみせ、咄嗟に右手で口元を押さえ恥ずかしそうに顔を真っ赤にした。

「えぇ~っ!やだっ!あたし泣いて…!えっ?そんなのいつ見てたのよ~!?

「え?いつって…、途中とか、終わってからとか。」

『あれ?もしかして余計なこと言ったかな?』

なんとなく地雷を踏んだような気配を感じる。

「もー!ちょっと~ぉ!なんで見てんのよ~!
あたしなんか見てないで、ちゃんとスクリーン見てなさいよ~。
やだぁ、もう~!恥ずかし~いっ!」

有紀は顔を真っ赤にして、怒り…いや、笑いながら僕をバンバン叩いた。

「あ~っ…、もう…。
なんかさ、ツボにはまったっいうかさ、なんかグッときちやってね…。
思いがけず涙腺弛んじゃった。
誰にも見られてないと思って油断して、大泣きしちゃたよ~。
まさか見られてたなんて…。
あ~ヤダヤダ…、超ハズい…。」
有紀は笑い過ぎたのか、恥ずかしさからなのか、目尻にうっすら浮かべた涙を指で拭いながら笑っていた。

何だかホッとした。

ただ…、それでも気になる事があった。
あの涙は単に作中の恋人達の悲しい別れに心奪われたからなのか…?
それとも有紀自身の過去の誰か…、心から愛した誰かとの別れを重ねての涙だったのか。もちろん僕にその真相を知る由は無い。

だが、もしもそうならばきっとあの刹那、有紀の心の中に僕はいなかったのだろう。
例え一瞬でも僕から有紀の心を奪い去った…、そんな仮想の…、過去の男の存在に僕は嫉妬をしていた。

とはいえ、それで有紀の心を責める事は出来ない。
僕もやはりあの物語の途中、切なくて涙を流してしまった。
あの瞬間…。
その時の僕の心には有紀は居なかったから…

忘れたつもりの過去の想いが、巨大な波になって押し寄せて、僕の心を呑み込んでしまった。
有紀だけを見つめていたかったはずの僕の心の中には、有紀ではない違う女性が居た。
そして僕はその女性のための涙を流していた。
どこかでそんな自分が後ろめたかったのかも知れない。

だから、有紀の涙…、『僕ではない誰かのための涙』を見てしまった時、まるで僕達二人の心が遠く引き離されてしまった様に思えてしまったのだ。

「でもさ、すごく良かったよ?
ここ最近で一番感動したかな?
だからさ、後でゆっくり感想とか話したいなって思ってたの。」

有紀がそう言ってくれて多少は心が救われる。

「あ、じゃあさ、予約してる店…、まだ予約の時間にはちょっと早いからさ、ちょっとだけお茶しながら話そうよ。」

僕はその日お祝いのために特別にディナーを、予約していた。
サプライズ?っていうやつだ。

「そうだね。どこかお店入る?スタバ?」

「あ、予約した店の近くにいいところあるから…。」

「そう?じゃあ、そこ行こっ!」

ちょうどその時スクランブル交差点の信号が青になった。

「あ、信号…。行こうか…。」

僕が横断歩道に踏み出そうとした時、有紀が僕を呼び止めた。

「あっ、智クンちょっと待って…、上着の襟…。」

僕のジャケットと襟の形が崩れていたのが気になったのだろうか?
彼女は左手を繋いだままで僕の襟元に右手をのばした。
僕は左手に鞄を持っていたので、彼女に委ねる様に少し体を捻った。

ところが…
有紀は右手で僕の襟元を掴んだかと思うと、グイッと強く僕を引き寄せた。
不意を突かれて彼女の方に少しよろける僕…。

その瞬間…。

僕の唇に触れる柔らかな感覚。

目の前には目を細めた有紀の顔…。

スクランブル交差点を行き交う雑踏の中で、僕達二人は唇を重ねていた。

ほんのわずかな間の出来事だったが、その刹那…、世界中が僕達を中心に回っていた。
人も、街も、車も…。


僕たち以外の全ては映画の背景とエキストラだった。

唇を離し僕の襟元をそっと直す有紀…。

「どう?いいシーン撮れた?」

彼女は少し照れ笑いを浮かべて絡めた指をほどくと、1人で小走りにスクランブル交差点を渡り始めた。
僕はといえば、咄嗟の出来事にしばし放心して彼女の後ろ姿を眺めていたが、青信号が点滅を始めたのに気がつき、慌てて後を追った。

秋の日の、釣瓶落としの黄昏時…。
巨大都市のど真ん中。
行き交う人と車。
他人の事など誰も見向きもしないのスクランブル交差点。
その時はきっと高層ビルと輝くネオンの光だけが僕たちを見下ろし、そして包み込んでいたのだろう。
まるでどこかで見たことのある、ありきたりで陳腐な恋愛映画のワンシーンのように…。
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