第3集……秋天的風來臨城市 街にも秋の訪れる

文字数 513文字

白天蟬亂譟  白天、蝉は乱れて譟ぎ

黑夜響幽蛩  黒夜、蛩は幽かに響く

交織蟲聲際  虫の声の交織する際

方存秋夏逢  方に秋夏の逢ふに存す




【 現代中国語(普通話) 読み 】

báitiān chán luàn zào

hēiyè xiǎng yōu qióng

jiāozhī chóng shēng jì

fāng cún qiū xià féng




【 解説 】
気付くと鈴虫が鳴いていたことに季節の移り変わりを感じる、という詩です。
鳴いていたのは鈴虫ですが、蛩とはコオロギのことです。細かい点は目を瞑っていただけると嬉しいなあって思います。
この詩は白居易楽天に倣って、起句と承句を対にする試みをしました。しかし、平仄を意識すると承句三字目で既に詰みの状態でして、白楽天は凄えな、と当たり前のことに感動しながら詠んだものです。
また、結句は後から別の句を思いついたんですが、韻字が変わってしまうため、それに合わせて変わる承句の言い回しがありそうでなさそうでありそうな、そんな不確かな形になってしまい、最初の案に落ち着きました。不確かさで言うと転結句も大概なんですが、古人が採用した例もないわけではないので、問題ないと思いたいんですが果たして。
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