第25話(最終章):新勝寺の入り口で魚フライ屋が繁盛

文字数 1,548文字

 カレータルタルソースとチリタルタルソースが減りが早く、交換用の新しいものに変えた。減り方が早いので、追加で300本のフライを揚げてもらった。それでも12時前に、売り切れそうになり、「さるエビフライ」300本を追加して揚げた。その後、昼のお客さんが少ない時に「さるエビフライ」600本を揚げた。

 13時頃から、外人客中心に帰る人が増え始め、大量がが始まり、追加で「さるエビフライ」600本を揚げる様指示し、用意した2000本がなくなった。反面、あじ、いわしの売れ行きが良くなかった。「さるエビフライ」売り切れたのが16時45分だった。そこで、明日からエビを2ばいの4000本とフライの鍋をもう一つと揚げスタッフ1人追加を頼んだ。

 こうして1週間が経ち、1日の平均売上が約20万円となった。これに対して父の評価は上出来だと言ってくれた。来週、もっと増えるようだったら、フライヤー1つとスタッフ1人の追加が必要になるかも知れないと告げると、そりゃうれしい悲鳴だと笑いながら言った。そのまま10月が終わり、11月になっても平均20万円を維持。

 12月に入り参拝客が増えて、口コミ、SNSで話題になり、外人客中心に増えていった。
そこで、もう一台のフライヤーとスタッフが増員された。この頃にはタラが入ってきて、タラ1切れとポテトフライのフィッシュアンドチップスをメニューに掲げ、ボリューブアップした分、値段を500円に上げた。

 すると、思った通りエビフライにも、まして、フィッシュアンドチップスを求める人が増えて、4人のフライヤがてんてこ舞いし、昼食を仕事しながらすると言う忙ししさで12月25日までの平均売上が30万円を超えて推移した。年末年始は、夜通し営業して2日で80万円を超えて、冷凍車で2回、冷凍タラを運んだほど繁盛した。

 そうして、2014年が終わり2015年を迎えた。1月15日を過ぎると。お客さんが減り、売上がガクッと落ち25万円となった、2月には20万円弱まで落ちた。しかし、3月になるとフィッシュアンドチップスの魚がメカジキになり再び増えだして25万円、30万円となり、4月、5月になるとフィッシュアンドチップスのアジかイワシになった。

 6月から7月の入梅の時期は20万円割る日が出て来た。7月下旬から11月まで、フィッシュアンドチップスの真アジになった。12月入りフィッシュアンドチップスのメバチマグロになった。そして1年間の平均で38万円となった。そこで、今年、春、農協の直売場の売り場の半分を使って営業していた。

 しかし、実は、その場所は、2倍の敷地があり、おんぼろの倉庫と資材置き場があり、そこを整地して屋内の食堂として使えないかと考え始めた。予算を工務店と相談して建坪60坪の広い食堂を作るとして3500万円、椅子テーブルなど含めると4000万円とのみつもりが出た。その話を聞いた勤一が、やめた方が賢明でしょうと父に言った。

 その理由1,いくら簡素な食堂と言って人員が最低10人必要でその人件費も考えると、そんな多額の費用をかけずに、いままで通りに、1日40万円も4人、繁忙期5人で、やっていた方が着実に利益を得られると進言すると、そうかも知れないなと納得して、今のままで営業を続けることにした。やがて、2016年を迎え正月の3日を終えて、少し暇になった。

 その時、佐藤夫妻と両親の4人が成田山新勝寺に初詣でに行き参拝すると、寺の大屋根のから神々しい強い光が、その4人の上を突き抜けていき、当たりが明るくなった。それを見て、「亡き、祖父、佐野統一の頑張れと言う声が父、賢一に聞こえた気がする」と言い、「みんなも声をそろえて、今後も、よろしくご指導下さい」とお参りした。(終了)
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