第12話:千葉市ライオンズクラブの調査1

文字数 1,669文字

 それでも、10万円で、下取りしてくれるのと、驚いた表情になった。そこで、実は、下取り価格はありませんが、値引き分として、お考え下さいと言った。最終的に、いくらと聞くので、折角、お越しいただいたので490万円でお譲りしますというと、あっさりとわかったと言った。

 その後、契約書を持って来てと言い、買い出すと、他のディーラーで、下取り費用は、いくらと聞くと処理費用が20万円かかると言われ、頭にきた経験があると良い、ちなみに、どこと聞くと、ベンツのお店と言った。書類が書き終わると入金確認後、10日以内に納車できますと言い、自宅の住所を教えてもらった。、契約記念にと、花束を渡すと気が利くねと喜んでくれた。

 これからも富裕層を狙おうと、佐藤勤一は心に誓った。その晩は、旨い酒を飲んで、床についた。翌、5月17日11時に、最後の1人が、店を訪れ、自己紹介してくれた。彼の名は、斎藤啓二、現在、家で喫茶店を朝7時から9時までと16時から20時まで喫茶店をしながら、朝9時から15時まで株、為替投資をしている投資家ですと言った。乗ってきた車はボルボで以前、スキーをやっていたが、膝を痛めて、スキーをしなくなり燃費の悪いボルボを買い換えたいと言った。

 10年以上経ったボルボは下取りできない事になっていて、最初、佐藤が斎藤さんに、その話をすると仕方ないと言った。実際に車を見てみると960エステートで大きな荷室のエステートワゴン、スキーには最適の車ですねと言うとわかるかいと笑顔になった。そうなんだ、これで、友人やきれいな女性とスキーに行ったけど残念ながら縁がなくて結婚できなかっただと寂しそうに打ち明けた。

 そして、もう一度、店内とカタログを見ますかと聞くと、いや、先日試乗した車が、良いと言い、契約書を持って来てと、言われ、持って行くと、すぐに書いてくれた。この車は、思い出の車ですから、値引き10万円を下取りと考えて、サービスしますと言うと、ありがとうと言って帰って行った。これで1度に3台を売ることができた。

 翌週の日曜5月17日、電話をすると16時以降なら、空いてると言うので奥田民介さん家に有名な店のケーキを持参して、お礼に行くと喜んでくれた。君のそう言う律儀なところが気に入ったと言い、また機会があったらレクサスを宣伝してあげると言ってくれた。翌週から、千葉のライオンズクラブに出入りして、催し物の度に出かけて、顔を売るように心がけてた。

 そうすると、こわそうな顔をした、多分、ライオンズクラブの上層部と思しき人が、君よく見かけるねと言い、何を売りたいのと、スバリと聞いてきた。そこでレクサスのセールスをしてると、答えると正直で宜しいと笑った。僕は、残念ながらスバル党なのでと、替える気はないと言った。でもベンツ、BMW、アウディ、ボルボに乗ってる連中も多いから頑張れと肩をたたいた。

 そして、その人を注意深く観察してると、ライオンズクラブの事務局長とわかり、会長、副会長の次、つまり3番目の地位の人だとわかった。それとなく、話を立ち聞きしてると、事務局長の鮫島さんは豪腕ですねと言い、まるで名前の通り鮫のようだと笑っていた。何でも、何かのことで、千葉の役所に直談判しに行って、再度やり直させたとか言っていた。

 その話が、気になりパーティー会場を嗅ぎ回ると、どうも福祉の事で生活保護の申請でもれた人の話を聞き、本当に必要な人を生活保護にしないのはおかしいと主張した。何回も交渉しに来て、ごねた、半グレの60代の男性に生活保護を受けられるようにしたが、彼らは、その金で、パチンコ、競輪、競馬していた。

 それに、腹を立てて、直談判しに行き、もう一度、生活保護が、適当かどうか、再審査すべきだと主張した事だったらしい。そのうちライオンズクラブの副会長の1人が、ベンツが、駄目になったと、ぼやいていたっと言う話が、耳に入り、国産のクラウンか、レクサスに興味があると話していることがわかった。しかし、副会長が、2人いて、名前までわからなかった。
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