お風呂でストレス解消

文字数 1,233文字

 発症当初、乾癬と診断されるまではお風呂のたびに浴槽一面を覆うほど白い粉が浮くのが、そもそも白い粉の正体すらわからず困惑していましたが、自分の皮膚だったんですよね。

 乾癬化した皮膚をその鱗みたいな形状から鱗屑(りんせつ)と言い、それが剥がれることを落屑(らくせつ)と言います。で、はじめタオルでガシガシこすったりしてたんですが、そもそも突貫工事の鱗屑はもろいので、力を入れてこすっちゃうと隣の元気な(とも言えないかもしれないけど)皮膚まで巻き込んでめくれてしまいます。そうなってしまうとその隣の皮膚も突貫工事されてしまうので、乾癬化してしまうことに。乾癬は他人には感染りませんが、その人の中ではとっとと、移ってしまうんです。まさに”自己”免疫疾患です。

 しかし、最近私は、お風呂でこの鱗屑をせっせとめくっています。理由は、乾燥している中で剥がれてしまうより、水の中で剥けた方が被害が軽いからです。水の中で消しゴムのカスをまとめるようにもむと、健康な皮膚までめくることなく剥がれた部分だけ取れることが分かったので、お風呂の中で浮き上がってきた鱗屑をもみもみしています。でも、コレ治療的に有効かどうかはわかりません。ただ、ひどくはならないので、夫の入浴後少し冷めてから入るたすく、これを続けています。

 それから、身体を洗うタオルをペラペラの白いタオルにしました。ペラペラは力加減をわかりやすくするため。できれば手洗いが理想ですが、家のお風呂です、基本一人で入ります。なので、背中は誰にも洗ってもらえないし、お高いのは知りませんが、ブラシって化繊でできてる。化繊のブラシを使うくらいなら綿のタオルの方がマシでしょうってことで。
 白いタオルにしたのは、安いからではなく(たしかに安かったんだけど)身体についた毛を見つけるためです。かゆみって、乾癬が原因であることももちろんなんですが、抜け毛が身体についているってことも意外と多いんです。お風呂に入って痒い所をまずもみほぐす前にタオルで毛を取り除く。それだけで痒みが二割は減りますね。同じように家でいるときに猛然と痒くなったら、まず濡れタオルで拭いて毛を確かめるようになりました。

 洗うのは敏感肌用とかじゃなく、ごく普通の石鹸、クリームみたいなやつね。最初は保湿成分たっぷりの泡ボディーソープを使ってましたが、どうせすぐに化粧水+ワセリンでしっかり保湿するんです。老廃物を取り除くのなら石鹸で十分ですよ。顔にもそれをたっぷり泡立てて。大丈夫かって? 大丈夫ですよ。一番太陽に当たる位置にもありますけど、顔の症状が一番最初に良くなりましたから。
 その代り入浴後のケアだけは全身念入りに。最近は一番ひどいお尻と左手(鞄を持つから)は一日2回ですが、後の部分は入浴後のみで良くなりました。

 で、見える部分はあと少しになりましたが、これがなかなか全部なくならない。今日もたすくは『鱗取り』の下処理に励みます。
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