第4話 始まりの冒険

文字数 4,295文字

「ドラゴン種の力を取り戻し、プロセルシアの大地が衰えるのを防ぐ方法じゃが、正直さっぱりわからん」
「そこで、儂の前世の知り合いに“叡智の樹竜”サルヌベというのがおるのでな。こやつに智慧を借りようと思う」
「えいちの、じゅりゅう?」
「うむ。“叡智の樹竜”は、帰れぬ凍土コンルーに近い小島に隠匿しているはずじゃ。と言っても、まだ生きておれば、じゃがの」
「帰れぬ凍土コンルーって……」
「その近くとはいっても、間違ってもお嬢様が行くような場所じゃねえよなぁ」
「それに小島ならば船が必要になるんじゃないか?」
「サヌルベの島まで船で行くのは危険じゃな。かなり遠い上に、途中の海には蛮族の海賊どもが彷徨っておるからの」
「その言い方だと、他にも方法がある、の?」
「うむ。サルヌベの島へと通じる転移の魔法陣を使う。遠い昔に人があやつに教えを乞うために作られた代物じゃが、あやつが隠匿して以来使われなくなったらしい。使われないだけで、使えないことはないはずじゃがな」
「その魔法陣はどこに?」
「儂の記憶では、ジウシーヌ山の遺跡の地下にあったはずじゃ」
「つーと、まずはそこに向かう感じか」

依頼内容をまとめますね


成功条件:ジウシーヌ山にある転移の魔法陣を発見する
成功報酬:一人辺り600G

おお! 太っ腹!
さらに、フランセットの父親であるロランから、こっそり<保存食(一日分)>を人数分×14個支給されます。
娘を頼むよって、ことかな?

頼むよ、じゃなくて止めろよって思うけれども、まあ貰えるものは貰おうか

しかし、二週間分か……

【1d6】を振りました。

結果は「3」です。

(各ダイス目:3)

また、ロランはフランセットに陽光の指輪を送り、彼女はそれを装備しています。
一日目
フランセットの体調を決めます2d6を振ってください
【2d6】を振りました。

結果は「3」です。

(各ダイス目:2,1)

+3スタートです。フランセットの体調は現在『平常』です


さて行動しましょうか。

とりあえず、進みましょうか

では、スタート地点から02まで進みます。


分かれ道。
小道が北と西に分岐しています。分岐点には、標識が建てられています。
標識には、交易共通語で「北:ショプフ村 西:グラーツの森」と書かれています

ショプフ村に、グラーツの森……
「どちらに向かう?」
「地図を見る限り、目的地は北西だから、どちらでもいいのではないか」
んじゃダイスで決めようぜ
奇数なら上、偶数なら左
人がいる場所で情報収集した方が
【1d2】を振りました。

結果は「2」です。

(各ダイス目:2)

あっ
「森に向かおうぜ!!」
「この脳筋が……」
「まあ、どちらでもいいのよね、無事に到着できれば」
「んじゃ森に行くでいいだろ」
「もう、この子は……」
「いいわ、明日は森に向かいましょう。ただし、移動はここまでよ。フランセット嬢の体調の兼ね合いもあるからね」
「無理、してない? 大丈夫?」
「う、うむ。気遣い感謝だ」
「ここでひとまず休みね。夜通し歩くのは得策ではないだろうし」
「そうだな! 夜は寝るもんだしな!」
「いや、見張りくらいはしろよ脳筋」
じゃあ、フランセットに保存食を分けて、近くで横になる。
……全然、眠くないけれども。
前衛よりも、体調管理は後衛がした方がいいでしょう?
まあ、そうね
見ててもらえたら助かるわ
(大きな子供もいるし)
(反論できねぇだって脳筋だから!!)
とまあ、一日目はここでしっかりと休憩して明日は西に進む予定だ。それで構わないなGM

オッケー


シークレットダイスを振りました。

(動かない、と)

何か仕掛けられてるぞ、おいシークレットダイスだ
ちょっと警戒気味で行く?
森に行くのは早まった?
全部ぶっとばせばいいだろ!
二日目
では二日目です。
フランセットの体調管理をお願いします。
【2d6】を振りました。
結果は「8」です。(各ダイス目:4,4)
フランセットは好調のようです。
基本値に+1のボーナスが付きます
好調なのはいいことね。
それじゃ、行きましょうか西へ!

では、西へ移動します


01 グラーツの森

緑の木々に覆われた美しい森です
この森には多くの動物が生息しており、狩人たちにとって、絶好の狩場となっています。


ええと。

「ちと小腹がすいたの。どうじゃ? 冒険者殿。狩りにでも行かんか?」
病弱設定の! お嬢様が! 狩り!?
嘘じゃないよ!
だって公式にそう書いてあるんだもん!
私だって目を疑ったさ!
ええと、ほら
魂は、エルダードラゴンだから
「いいぜ! 狩り、しようか!」
この子もノリノリだし、もう……
「首尾よく獲物を狩れれば、今宵は儂が腕によりをかけて、上手い料理を造ってやるぞ?」
病弱設定の、お嬢様が! 料理!?
だめよ、ここで驚いていたらもう負けな気がする
ええと、どうやって狩りをすればいいのかな

四種類の作戦から一つ選んでください


罠を仕掛ける。
待ち伏せをする。
囮でおびき出す。
なにもしない。

囮……
(じっとルキアを見る)
待ち伏せは柄じゃねぇな!
(視線をスルーしながら)
斥候技能あるから、罠、仕掛けようか?
なにもしない、は選ばないし。
まあそこが妥当かもしれないわね
ただ、日中は何をするにもペナルティ掛かるけれど……
それは斥候技能を取らなかった前衛が悪い
ほら、私の敏捷は死んでるから……
そもそもそんなの頭になかった!
ちっ、これだから脳筋は
では、罠を仕掛けたイーギンさんは2d6をどうぞ
罠:【2d6】を振りました。

結果は「10」です。

(各ダイス目:6,4)

お、上等な獲物が掛かったようです

鹿、でしょうね

魔物ではないので、まもちきなしで数値出しますね


鹿
先制11 HP20 威力10 回避2


先制判定を行います。
イーギンさんは数値に―2でどうぞ

先制-2込み:【2d6+3】を振りました。
結果は「13」成功です。
(成功値11以上)(各ダイス目:6,4)
あ、抜いた
いよーっし! よくやったぞちび助!!
20の防護点ナシなら俺らが仕留める!!
俺たちだけで十分だっての!
魔力は温存してな!
ほう?
ならお手並み拝見といこうか
獲物までの距離は10mとなります
前線に出ないとね
あ、ボク一発だけ打ちたい
!?
待て待て待て待て!

ここからは俺の出番だ!

仕留めきれなかった場合だけ、撃ってくれ!

ちょっと待てよ、な? なっ!?
わかった、じゃあ、撃ち漏れだけにする
よしよし、じゃあ、俺は前に出る!
後衛組とお嬢様はそこでじっとしてな!
私も後追いしまーす
前衛二人が前線移動、後衛はそのまま。

では手番を獲物に移すよ


獲物は罠に掛かってもがいていて、逃走できない。
次のターンで逃走するから気を付けてね

おっし、一気に仕留めようぜ!

では、前衛組どうぞ


命中はなしで、いきなり威力で大丈夫だよ。
宣言だけは忘れずにしてね

んじゃ全力攻撃!
あとは使わない!
マトック:【2d6+10】を振りました。

結果は「16」です。

(各ダイス目:5,1)


ダメージは17だな

鹿 HP3/20
命中振らなくていいのなら安心かな。
攻撃するよ
ブロードソード:【2d6+4】を振りました。

結果は「13」です。

(各ダイス目:5,4)


クリティカルまで惜しかった!
ダメージは9

無事に逃げ出す前に落とせたね!


では、全員で剥ぎ取り判定を振ってください
鹿だから、数値に+1のボーナスをつけてね

全員で?
そう、全員で。
一番良い結果でいいって、公式太っ腹だね

剥ぎ取り:【2d6+1】を振りました。

結果は「7」です。

(各ダイス目:5,1)

剥ぎ取り:【2d6+1】を振りました。

結果は「9」です。

(各ダイス目:5,3)

剥ぎ取り:【2d6+1】を振りました。

結果は「3」です。

(各ダイス目:1,1)

ぶっw
剥ぎ取り:【2d6+1】を振りました。

結果は「10」です。

(各ダイス目:5,4)

剥ぎ取り:【2d6+1】を振りました。

結果は「8」です。

(各ダイス目:4,3)

<フレッシュミート>二つと、
ラピスさんには50点を贈呈します
わーい!!!よかったここで出てー!!!
「うむ、良い肉じゃな! では儂が腕を振るってやろう!」

そう言って、フランセットは鼻歌交じりに料理を開始し始めました。


手に入れたフレッシュミートを二つ、豪快に使用して、ザクザク切って、どばどばお湯にぶちこみ、ぐるぐるかき混ぜています

「待って、それ料理じゃない!」
「僕が知っている料理と違うぞ!」
「うむ? そうか、そういうこともあるだろうよ」
そう言ってフランセットは流します
これは、激マズの予感しかないのだけれど
食べなきゃ、いけないのか
そうしてできたのは
【1d6】を振りました。

結果は「1」です。

(各ダイス目:1)


【1d6】を振りました。

結果は「4」です。

(各ダイス目:4)

名状しがたきなにか

異臭を放つ闇鍋
です
待って!
ヤバそうな名前しかないんだけれど!!!
これを、食べるのか…!?
た、べれるの、これ?
……GM、これは食べなきゃダメな奴か
フランセットはキラキラとした目で食べるのを待っています
ぼ、僕は保存食食べたから……
あ、逃げやがったなこの野郎
「遠慮せずたんと食べてくれ」
ぐっ
毒性がなければ、全力で回復に努めるから……お願いね、ルキア!
男を見せる時よ!
たべ、るよ!
分かった。喰うって!!
では、どちらを食べますか
どちら!? え、何だよ効果違うのかよ
個人的お勧めは名状しがたきなにかですね
ああじゃあそれでいいし!
では、生命抵抗判定をどうぞ
目標値は22です
22!?
生命抵抗:【2d6+6】を振りました。

結果は「16」失敗です。

(成功値22以上)(各ダイス目:5,5)


だよなー!!! 無理だよなー!!

毒ダメージ:【2d6+12】を振りました。

結果は「17」です。

(各ダイス目:3,2)

ルキアさんに17ダメ―ジですね

はああああああ!?!?!

一気に半分以上消えるとかなんだこの料理!?
料理じゃない兵器だろ!?

「ぐっは!?」
「ルキアー!?」
「うむうむ、分かるぞ。ユイリッカと同じ反応じゃからな。儂の料理は思わず意識を失ってしまう程美味しいらしいの」
「え、えー…」
えーと、料理を食べたルキアさんは、二日間HPとMPの最大値が+5されます。
つーことは
HP18/35 MP10/15

ってとこか


意識は勝手に取り戻していいのかこれ

フランセットの手料理に関しては可です
恐ろしい。
えぐいほどHPを減らしてくるのに、効果はしっかりとあるなんて……
まだ、残ってるからな

今は未だ、食べないからな……

せめてもうちょっと、生命抵抗上げられたら……
効果は良いのだけど、こればかりは即死案件と言うか

二日目はこれで終わるのだけれど、良い?
保存食を食べて、寝ます
じゃあ、今日は私の分を分けて寝るわ
では全員食事をして寝る、と。
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登場人物紹介

名前:ルキア 26 男 種族:ソレイユ

ソレイユって種族の自覚がない前衛型脳筋俺様w

なんか、ぱっと光ったり光合成で回復できるなーってのと、夜は力が出ないから寝る!!ってそんな認識!

出身はプロセルシア地方で、親を知らないで育った。

ま、ガキの頃からの付き合いだからラピスは母ちゃん的な?

言葉にしたらぶっ飛ばされそうだけどさ。

ちょっと昔やんちゃしすぎて、子分たちに一斉に裏切られてから、ラピス以外は基本的に信じない。友好的な振りはさすがにできるけどな!

逆に言えばラピスには全面的に信頼してるぞ!

名前:ラピス 女 内緒 種族:ドワーフ

シムルグ信仰の戦神官。

そもそも、「プロセルシアを救うのだ…――の魔の手から」

って言う夢をずっと見続けていたからそれどころじゃなくてね。

昔仕えた主さまに相談したら、プロセルシアの動向を一番把握できるのは神官なのでは?

って言われたから神官しているんだけども。

ま、上部に関わらない程度の地方神官って思ってもらえれば。

その巡礼とか巡回をしている時にルキア拾って、そのままずるずるーっとね、面倒見ている感じかな

名前:マギリヴァル 男 23 種族:ハイマン

見てわかる通り、僕はプライドが高い。

天才って自負と前世を断片的に覚えている優越感がある。

それも、ある魔術師にコテンパンにのされたのだけれども(ボソッ) 

ま、まあ想いを寄せていた同郷の幼馴染と婚約したのだけど、

「私の為に七色の竜の鱗を捧げてね」と言われてな。

約束の青いリボンを身に着けて旅立っている現状だ。

名前:イーギン 女 不明 種族:ラルヴァ

ボクには、記憶がないんだ。

母親に愛されていた記憶はあるけれど、その面影は思い出せない

気付けば戦場にいたボクは、それより前のことが分からない 

どうして自分が女の身体で男のなりをしているのか、日差しが苦手に思ってしまうのか、血を見ると、目が離せなくなるのか…ボクには分からない……

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