黒い箱の中身は。
前のエピソードへ「出会いは突然に。」
文字数 3,807文字
「そうなの? ニサコすごい!」
「逆なんだけどなぁ……っていうか、スマホのバッテリーとか大丈夫なのか? 結構電池とか消耗しそうなんだが」
「いや褒めてねえよ?」
「謝られちゃった! ニサコもショック!」
「まぁ……そんなことより、スマホの電波はもう圏外じゃなくなってるのか?」
「今後追加予定なのだ」
(これ多分生やせないな……)「まぁ、頑張れ。……ん? 今何か影が差したような……」
「よーし……もう一度、ニサコ・トランスフォォーム!」
「そりゃそうだろ。このままここにいたら水とか食料とかが無くて死ぬだろうし」
「いやまて、おかしいぞ。確かに俺のよく遊ぶゲームのヒロインはそんな感じの喋り方だが、それと同じくらい主人公も喋っているはずだ。そっちは学習しなかったのか?」
「どうしてそうなる」
「何だよ」
「ああ、見終わったよ。……仮に見終わってなかったら、どうするつもりだったんだ?」
「え? うーんと……ニサコダンス?」
「あ? なんだよ」
「まじかよ。逃げないとまずいな。……距離はどのくらいだ?」
「……なぁニサコ、その人物はいつごろから見えてたんだ?」
「……早く言ってくれねえかな。俺、死ぬぜ……?」
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作品お気に入り
[No Image] 特にイメージの決まっていない奴用のもの。 主にモブに使われる。
[永道 透(ながみち とおる)] ひきこもり系人間。趣味はゲーム。 運がいいことが取り柄。
[ニサコ(にさこ)] すごいコンピュータウィルス。元気いっぱい。 外見、声、話し方のベースはトオルの持っていたギャルゲーが元。
[キリヤ(きりや)]
基本的に調子に乗ってる人。中二病がちょっと入っている。
感情の波で発言がコロコロ変わる。
[雨野 翡翠(あまの ひすい)]
おせっかい焼きさん。好きな食べ物は苺。
(物理)が一番似合いそう。