エピローグ ポケモンGO!

文字数 586文字

うっ!?
おなかの上に、大きな塊がドカッと飛び乗られた。
昨晩の宴会の食事が、胃から飛び出てきそうになる。
「おとうしゃん、起きて!起きてよ!」
「ん、、、、お父ちゃん、ゆうべ飲み会で遅かったんだ。もう少し寝かせてくれ。。。」
「起きて!もう朝だよ!!」

秋の少し弱まった朝日が、障子と金沢町屋の特徴でもある格子越しに部屋を明るくしている。
時計の針はまだ6時前だ。
「レイちゃん、、、お母さんは?」
「オニギリ作ってる。もうガラルのポケモンでてるって!」
そか、今朝からガラル地方のポケモンが登場するんだっけ。
本家のゲーム機のポケモン達が数年遅れて、ポケモンGOの世界にも本格的に登場してくる。
それが今朝のタイミングだった。

眠い目をこすり、体を起こし障子を開ける。
一瞬で部屋の中に、朝日が降り注いだ。
「いい天気だね」
「うん!」
息子が元気よく返事した。
「オニギリ持って、公園でポケモンゲットしよ!!」
そして車の中でよく聴いている、昔のポケモンの唄を勢いよく歌い始めた。

 ユメは いつか ホントになるって だれかが歌って いたけど
 つぼみがいつか 花ひらくように ユメは かなうもの
 いつもいつでも うまくゆくなんて 保証はどこにも ないけど
 いつでもいつも ホンキで生きてる こいつたちがいる

「じゃ、サトシ。今日も冒険の旅を始めるか!」
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

naopokemon50

ナオ。石川県金沢市出身。

金澤町家の設計士。読書好きのインドア派。

レベル18よりポケモンGOを再開。

reimoon333

レイ。石川県珠洲市出身。

金沢の街を赤いクロスバイクで駆け巡り、ポケモンGOもプレイする。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み