第8話 狐の行列

文字数 7,613文字


落語に「王子の狐」という演目がある。
江戸時代 とある男が人を化かすという女狐を見つけた。
女狐は男を騙そうと美女になって誘惑してくるが、正体を承知している男は騙されたフリをする。
男は食事をして土産まで用意させ代金を払わず女狐を置いてとっとと逃げてしまうといった筋書きである。
元は関西圏の上方落語で演じられていた「高倉狐」を、初代三遊亭圓右が王子に移したものとされ、王子が選ばれたのは歌川広重の王子装束ゑ(え)の木大晦日の狐火が有名であったからだと伝えられている。
王子では平成5年に狐の仮装をして大晦日に行列を行うという行事が開かれたが、和装に狐の面を付けて練り歩く姿が注目を浴び、2073年では旧暦の大晦日に街をあげてのイベントとして開催されている。

12月30日のことである
いつものように勝手に由岐花が上がり込んできた。

「シイ兄 明日の準備は?」
「大晦日は何も無いぞ 親父のところには正月に顔を出す」
「いや、狐の行列にノルテちゃん出すって話」
「ああ、準備をしている 衣装も発注してる」
「ん?」
「ん?」
疑問符に疑問符でシコウが聞き返す。

「行列は旧暦だよな」

由岐花の目線が上向きに右へ左へと動く。

「ノルテちゃん、大晦日のノルテちゃんの予定は!」
「はい、由岐花様 町おこし委員会の方と供に23時30分に装束稲荷神社に集合となっています」
「ほらー! ほらほらほらー」
「いや、待て 王子の行列と行ったら旧暦にやることになっていただろう」
「それは、国際フォックコン! 狐の行列は深夜にひっそりやるやつ!」
「なに?」
「うわー、シィ兄がやっちまったー あれほど大晦日言ってたのに」
「まてまて、西暦大晦日の行列は初詣の雑踏警備と連続になるからという理由で、中止になっただろう」
「それはイベント催事の都合で、江戸っ子が黙ってるわけ無いでしょう
 大晦日は地元有志でやるの!」
「準備はしていない」
「ない」
「そうだ ない」
狐の行列は和装に狐面をかぶって参加するのが習わしである。

由岐花が小さいステップで地団駄を踏んでいる。

「衣装は無理だが、間に合わなくも無い 正月に神社に立つ約束がある 上日くんに巫女装束を借りてくれ 和装袴なら動作のプログラムは出来ているので問題ない」

上日保莉(かみひもり)は王子の神社神職の娘で 由岐花の一つ下だが姉妹のように親しくしている。
電話に出た保莉に由岐花が事情を話す。 シコウも話を聴いている

「そういうことでしたら、装束をお貸しすることはいいんですけどぉ」
「モリィの歯切れが悪い」
「もともとは地元のお狐さまも新年に神様に参りましょう という信心画題から始まった由来ですから、受ける神さまの幇助役が狐面を付けるのはどうかなぁと」
「さすが、歴史にはきびしい でも狐面の巫女ってよく見ない?」
「それは和装コスプレ発祥です 奉納巫女神楽で狐面というのはなくは無いですけど、お狐さまの代わりに奉納しているという形ですから」
「でも見たよ あるよー」
「お参りされる方のお気持ちですから、それはいいと思いますよ」
「モリィ お参りされる側が用意したら やらせみたいなものだと」
「そゆことです」
「基本を確認したい 稲荷神社の神様って狐様であってる?」
「正確には豊作の神でそのお使いとされているのがお狐様です。
 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を奉(まつ)っているものもあれば、仏様の荼枳尼天(だきにてん)をお祀りしているところもあって、そもそも稲荷信仰は田の神豊作の神から家に奉る家神様的な要素もあって」
「もりぃ そこは飛ばしても良いから」
「王子の場合は、榎木の元で装束を改めて稲荷神社に行くというのが伝承なので、
神様はお迎えする側、神様とおつかいの動物と人間は分けたいのが心情です」

シコウは話を聴いて巫女装束を諦めた。

「わかった 上日くんありがとう 引っかかりのあることを無理強いすることは良くない。別の和装を準備するよ」
「ああ、でも用意はしておきますのでいつでも取りに来てください!」
「その時はお願いする」

「さて、最悪の場合は上日君に頼むとして、
 こうなると何とか和装とその所作のモーションをすみやかに用意しなければならない」
「動作設計って必要?」
「由岐花も時々和服は着ているだろう 同じ動きにはなるまい
 無理な方向に力をかけないようにするのは、常に表面上のセンサーを演算し続けなければならない ロボットに服を着せるというのは思いのほか大変なのだ」
「人間って優秀」
「そうだ由岐花 人間の対応能力は桁外れでロボットはまだひとつひとつクリアしていかねばならんのだ ロボットクリエイターの道は果てしない」

「ロボ子が普及しなかった理由がちょっとわかった」
「たしか よっきゅんさんが習い事で和服を着ていたはずだ 相談してみよう」

よっきゅんとはシコウの知人の老婦人である。”譽弓”の漢字でよっきゅんと呼ぶ。婦人の飼い猫ジゴロウ捜索が、ノルテをご近所に知らしめることにもなった。

「よし、オウサマとジゴロウに会わせる名目で会いに行こう」
「シイ兄はよっきゅんに断りづらい状況を作るつもりだな」
「なくは無いが、ジゴロウはオウサマにやさしいからな
 オウサマの社会性訓練の一環だ」

人間には理解できない洞察力で、ジゴロウはオウサマのおかげで助かったと察している。以来オウサマを見ても威嚇することも無く、体をすり寄せてくるのでビビりのオウサマも苦手意識は無い。
「ノルテ オウサマは起きてるか?」
猫は夜行動物なので昼間はぼんやりしていることが多い。
今日のオウサマは室内に異常が無いか 正確には獲物がないか元気にパトロールしている。
「オウサマは現在リビング周回中です」
「オウサマに外出したいか聴いてくれ」

ノルテ「(外を指さし)ナゥ?」(行きたいか)
オウサマ「フっ」(寒いから嫌)

「寒いから出たくないそうです」
「では部屋暖房を切ってみよう」
暖房を切れば部屋の温度がじわりと下がってくる。オウサマは陽射しを求めて窓ぎわに移動してうずくまる。
「虐待?」
由岐花がオウサマを哀れんでいる。

「自然界に近づけているだけだ さてこうなるとノルテの腕に乗ってるほうがあたたかい」

ノルテ「ナゥ」(おいで)

オウサマが思惑通りにノルテの腕に飛び乗った。 ノルテの胸はやわらかくほんのりと暖かい。
「よし、このまま連れて行こう」
「拉致だ」
「オウサマは性格的に自分から会いに行こうとかしなさそうだから、ある程度は人為は必要なのだ」
「うわー 人間のつごー」
「由岐花よ 自分の初保育園のことを芽理江姉に聴いてみろ 本人の意思ばかりではらちがあかない」

よっきゅんにローカルSNSで訪問の約束を取り付け、シコウとノルテとオウサマはよっきゅん宅に向かった。由岐花は寒いからという理由でついてこない。

よっきゅん宅のフラワーショップは年末年始も休業していない。正月飾りの生け花用の配達で忙しいアルバイトの後ろで、よっきゅんはジゴロウを膝になでながら待っていた。
オウサマの気配に気がついたジゴロウが目を上げ ナー と鳴く。
オウサマも警戒している顔であったが、敵意が無いことが分かってノルテの腕からストンと降りて、オウサマとジゴロウお互いの匂いを嗅ぎ合ってオウサマはまたノルテの腕に、ジゴロウはよっきゅんの傍らで丸くなった。
「ジゴロウ君と仲が良いのか悪いのか」
「ジゴロウちゃんは顔は怖いけど面倒見の良い子だから、かまわなくても大丈夫と思ったのね」
ジゴロウは撫でられるがままにしている。
「で、要件なのですが」
シコウはすでにメッセージで、ジゴロウに会わせたいことと和服の調達に心当たり無いかを尋ねている。
「その件ね お正月はお着付けは朝から忙しくて、大晦日はその準備で忙しいの 数を数えたりこまかい所に汚れが無いか検品したり」
「そうですか」
「でも、幸いいい人がいるの 今はお暇のようで ある意味ぴったり。 紹介するから直接連絡を取ってくださいな」

正月のかき入れ時に暇というのがひっかかったが、よっきゅんの仲介で翌日レンタル着物着付けと着付け作法講座を訪問で行うことが無事に決まったのである。

翌日は朝から畳シートをリビングに広げて、臨時の和室を作り上げた。
着物ケースと共に 屋久島友実(やくしまゆり)がやってきた。
40代女性 目つきの厳しい着物レンタルと着付けとマナーまで短期間で教える和服のプロである。

「なぜゆえに私まで」
由岐花が体中にセンサーを付けられ和服を着せられている 着物は無装飾の留め袖である
「俺の勘違いは、由岐花の確認ミスでもある」
「うわ、他罰思考! よくない」
「やかましい、代金は出してやるから明日芽理江姉に晴れ着姿をを見せてやりなさい」
「これが逃れられぬ親戚の横暴」
「良くも悪くも損得無しに関わるのは血族だけだ」

屋久島はノルテを採寸している。
「こちらのロボットさんは機械油などはお使いですか」
「電子的な摩擦制御なので……」

そういった説明は無用という視線をシコウは感じ取った。

「いや使っていません」
「わかりました」

屋久島の到着前にシコウのSNSによっきゅんからのメッセージが入っていた。

”和服の鬼軍曹と言われてる人だから気をつけてね”

技術的な説明をしたがるシコウだが、よっきゅんからわざわざ送られてきたアドバイスからこれは”イエスかノーか”で答えないと不機嫌になるタイプだなと察しがついた。
仕事のクライアントにもこのタイプはいるので対応は分かっている。

「ロボットさん用の御服は、白ときつね色 直線幾何学模様もあったほうがよいかと思われます 行列ではどの位置ですか?」
由岐花が答える
「ええっと ノルテはこの行事には新参なのでおしまいの方かと」
「後ろから何番目ですか」
屋久島の口調が厳しい。
「ラストは町内会長なので 最後から2番目か3番目」
「2番ですか3番ですか!」
「さささ3番目で こちらから申し入れます」
「わかりました 深夜の行列ですので終了ラインがわかるよう反射素材のあるものを帯に入れましょう」
「ほう、そんなものも」
シコウが感心する。
「行事用に着る和服は疲れないよう、用事ができるよう、現場でリカバリーできるように配慮します 陽が落ちれば街灯の明かりに反射することも考えます、王子の行列ですので提灯明かりと街頭で見栄えを配慮します。 これから発注しますので到着は16時頃です」
「わかりました 反射素材は塗料ですか素材折り込みですか?」
「分かりかねますので、問い合わせしてみます」
「了解しました」

由岐花は屋久島の口調におびえているが、論理的最短で思考するタイプだと分かったので、シコウはむしろ安心している。
由岐花は屋久島から正座から立ち振る舞い、人に見られる環境と、人に見られない環境でのリラックスの仕方などノルテには不要なものまでみっちりと仕込まれた。
途中データ転送が途切れたが、それはトイレの行き方を教わる際 由岐花が自らモーションデータ転送を切ったところである。

15時 厳しい作法講習にヘトヘトになった由岐花が倒れてしまう前に、終了となった。
「今日、お教えしたのは基本です 慣れぬと疲れますが毎日着物を着るようになると立ち振る舞いは日々自然となります がんばってください」
「はい 先生~」

シコウは取得データをノルテに反映するため自室にこもり、リビングでは由岐花と屋久島のためにノルテがお茶とお菓子を出している。
「このロボットさんの動きは優雅ですね」
「かなりのモーションデータが蓄積されているみたいです」
「要求に対して早からず遅からず 見事な動きを学んでいますね」
「ノルテちゃん褒められたよー」
「はい由岐花様 屋久島様ありがとうございます」
「キャプチャー元は千家(せんけ)の流れにある方でしょう」
最後の人型メイドロボットと言われた104型の評価が高いのはその所作にあり、英国式マナーに日本の作法教室の動きも入っている動きは、外見だけあつらえたロボットとは格別の品を生み出している。動きからルーツを見い出した屋久島の眼力はたいしたものである。

「先生、千家ってなんですか」

屋久島の眼が光る 普段から理工系の講師や学生を相手にしてる由岐花は即座に”これは長くなる奴だ”と感づいた。

「かいつまんで」
「詳しくお話しできますわよ」
「かいつまんで」
千利休の茶道から始まるところを、子孫の話からにショートカットしてもまだ長い話を聴いているうちにノルテ用の着物が届いた。
ノルテの着替えになれた由岐花と、屋久島でノルテの着付けを行う。

オウサマは爪とぎに良さそうなものを見つけて近づくが、屋久島の眼光に追い払われた。
「猫ちゃんは近づけさせないようにしてください 爪で数億円の振り袖が台無しになったこともあります」
「すうおくえん……」
「こちらはレンタルですから買い取り価格は数百万円ぐらいでしょうか」
「ひゃくまんえん」
ノルテの業務上の損失は由岐花にも責任がある。由岐花はシコウの部屋に飛び込んで、ノルテがオウサマから逃げるようにしてくれと頼み込んだ。
「無理だな」
「無理?」
「爪とぎさせないようにするならやり方は単純だ、着物に近づいたら頭を引っぱたきしかれば良い 猫は学習するから近づかなくなる」
「出来るじゃん」
「オウサマはノルテが拒絶したと認識する」
「むむむ、それはいかがなものか」
「猫が爪とぎしたくなるのは本能だから、本能を処罰すると性格にゆがみが出る」
「わかる わかる」

「ちなみにオウサマが食卓に乗らないのは、うちに来たときから容赦なく引っぱたいていたからだ」
「おおう 虐待」
「痛みを与えるような叩きかたはしていない、食べ物に関しては責任を持ってオウサマに与えているので、人間の食べ物に手を出せばペナルティがあると教えるのも、社会的認知をさせる意味がある。それは俺の方針だし、飼育の専門家からもそう教わっている」

「オウサマちゃんにお着物で爪研ぐなと教えるには」
「犯行現場を押さえて、叱ることだな」
「うう そうなるか 悪気がないので かわいそうとの板挟み」

「着物を着たノルテを閉じ込めておけば良いだろ」
「逆転の発想!」
「いやいや最初に思いつけ。オウサマは自由意志のある動物だが、ノルテは無限に待機していられる」
「それはそれで可哀想と思うのが人情」
「どうせ隔離は数時間だから気にするな。 この部屋の扉を開けておく、由岐花が帰った後は自然とこの部屋に来る オウサマも時々ノルテが居なくなることは分かってる。マネージャーが仕事入れてるおかげだ」
「オケー 了解です」

実際としては、オウサマはうろうろしている途中から着物の防虫剤の匂いが嫌だと思っていたので、近づくことは無かった。 全く無駄な相談であった。

最後に由岐花が自分のレンタル着物の着付けを覚えたところで屋久島の仕事は終了となり由岐花と屋久島は帰って行った。
王様は来客に疲れて、シコウの足下にある丸い陶器皿 通称猫キャッチャーで寝ている。
外気温より冷えたりほのかに温かかったりする陶器は猫を強力に誘引するのだ。
オウサマもシコウを監視しながらここで寝るのが大好きだ。

ノルテはと言うと、待機する場所が変わっただけであった。
待機モードで蓄積情報の処理をしている。

狐の行列は深夜の行事なので、ノルテを連れていくのはシコウの役目である。
23時に家を出て23時半には稲荷装束神社に到着する。
ほぼ地元の顔見知りばかりなので、年の瀬の話が尽きない。
ノルテが到着すると方々から声をかけられた。

「ノルテちゃん来てくれたのね 今年はノルテちゃんの話題が多かったので嬉しいわぁ」
「はあ、いろいろとお騒がせしました」
シコウが恐縮する
「違うわよ、ノルテちゃん グループワークに来てくれるじゃない」
 由岐花が地元用に取ってきた仕事で、高齢者コミュニティの中でも会話に執着するタイプの話相手をしている。
ログによると「ロボットが、ロボットに何が分かる!」と最初激昂している高齢者でも、我慢と忍耐を必要としない話し相手はやっぱり気になるようで、時々思い出を補正するノルテとの会話は人気となり、高齢者間で担当時間は取り合いになっている。

元は富裕層向き介護ロボットから始まっている104型シリーズなので、本来の目的で貧富分け隔て無く利用されているのはひとえにシコウの機械道楽によるものである
「ずっとお話聞いてくれるし、何でも知ってるからみんな楽しみにしているの」
「そうそう 何でも知ってるしね」
隣の老婦人も相づちを打つ。

ノルテが他人の過去まで知っているわけでは無い。
記憶というのは事件事故災害の事が多く、会話内容から出身地と年齢が聞かなくても推測できる。 そこからノルテは思いだしのきっかけになるよな出来事を返す。
対話相手はそこから自分の記憶を思い出すのだが、ノルテが話したことと新たに記憶するのである。

シコウには検索エンジンによる回答なのは分かっているが、間を置いて音声で答えると知っていることのように聞こえる。
相手の記憶を引き出すというのもノルテの能力ではあるが、これはメーカーも設計者も、シコウですら想定していなかったものである


「そうそう 池田さんの財産問題も解決したしね」
「あれは助かったわよねえ」

ノルテのログを調べれば分からないでも無いが、個人情報プロテクトが自動的に入っているのでシコウは無視することにした。

年越しのカウントダウンで クラッカーが鳴らされ狐の行列の開始である
先頭は狐の面かざりである。 次に狐の嫁入りを模した男女が続き、狐面をかぶった和装束、子供達が続き王子稲荷神社へと行列する。 地元有志で突然復活させたので観光客の類いは無く50人ほどの行列が提灯と街灯だけの夜の町を行く。

最後から3番目にノルテがいる、側には用人と言った風情でシコウがついていく
提灯のみで照らされたノルテの姿は幽玄で異界を感じさせ、地元住民には好評だった。
シコウはすり足ぎみに歩くモーションの初実働なので転びはしないかとハラハラしながらの同道で、王子稲荷神社に到着したときはげっそり疲れ切っていた。

帰宅は深夜2時半である
オウサマはというと深夜に帰宅したシコウとノルテにただならぬ物を感じて、ニャーニャーとシコウにまとわりつき離れようとしなかった。
ノルテの着替えは翌朝にして、別室に待機させる。
オウサマはシコウから離れようとしなかった。

元旦の朝8時
息苦しさに眼覚めたシコウは、その正体は布団の上で丸くなっているオウサマであることに気がついた。
王様は寒くて布団に潜り込むことはあったが、上で寝たことは無い
布団の上で寝るのは飼い主を守るという意図があるのをシコウは思い出した。

オウサマは熟睡している。
シコウはほんのりとあたたかい王様を撫でた。

もっともその年最初の夢は悪夢にはなってしまったが。
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