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文字数 721文字

「おい、待て、何、言ってやがる⁉ 勝手に既成事実を捏造(つく)るな‼」
 (ひなた)さんは、当然ながら、そう言った。
「君は……こいつが師匠だと嫌か? それとも、魔法の修行そのものをやる気が無いとか?」
「い……いや……たしかに、まだ、あの守護天使を巧く操れるか自信は無いんで……修行ぐらいした方がいいかな? って思ってますけど……」
「残念ながら、私は魔法を使えないし、霊感がほぼ(ゼロ)なんで、魔法の修行に付き合っても意味が無い」
「でも、何で、あたしなんだ? こいつの方が腕が上だ」
 (ひなた)さんは千明さんを指差す。
「悔しいが、腕は私が上でも、考えが柔軟なのは、お前の方だ」
 千明さんは面白くもなさそうに、そう言った。
「お前ら、面倒な事、あたしに押し付けようとしてるだろ。おだてて騙そうったって……」
「他人に何かを教えてみろ。自分も勉強になるぞ」
「いつも、何で、そう強引に話を進める?」
「嫌なら、断わっていいよ」
 そう言ったのは眞木さん。
「い……いえ……あの……(ひなた)さんさえ良ければ……その……」
「わかった、わかった、やりゃいいんだろ。じゃあ、英彦山の知人に連絡いれとく」
「あの……あたしも修行に付き合っていいですか?」
「あたしも〜」
 その時、瑠華(ルカ)ちゃんと向こうのチームの「あざと可愛い」担当さんが、そう言った。
「じゃあ、私は……」
 続いて、向こうのチームの「一匹狼」担当さんが、妙にドン引き気味な感じの声を出したけど……。
「一緒に行くよね?」
「一緒に行くよね?」
「ああああ……わかった、私も行けばいいんでしょ?」
「うん」
「うん」
「あの2人、気が合うね」
「そ〜だね……」
 その様子を見て、(りん)ちゃんと向こうのチームの「知性派」担当さんが……妙にのほほんとした感じで、そう言った。
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