第7話 酒と泪と紫明とまみ

文字数 644文字

やあ、紫明だ。
僕は、贖罪に生きてる。
罪深いんだ。

これまでたくさんの人たちに悲しい思いばかりさせてきた。
まみちゃんにだって、ほんとはいい加減見限って欲しいと思ってるんだ。

だから、わざと失敗してるのだよ。
けして不器用とかでは、ないんだ。

まいにちまいにち悪い事が起きるのは、罪深い僕が息を吸う度、眠ってる間でさえまた新しい罪を作り続けるから、死ぬまで続くだろう。

ウー、ヒック
飲んでますよお
これで10本目だい。

贖罪の為の食材。
われもやしを燃やし、罪をなす。
罪はつみれ。
美味しくいただけんだ。

くらくらすっけどまだ見えるよ。
まみちゃんの後ろに、100人、いや千万の僕を恨む顔が。

あーおなかたっぷんたっぷん。
ションベンションベン

ガチャ

さきちゃーん、頼まれてた卵、買ってきたよー
あれ、ノンアルこんなに飲んで、また禁酒?

わたしがこないだ買ってあげた発泡酒、いつ飲むの?

あ、ヒック、まみちゃんか。
少し酔っちゃった。
こないだついに背中が痛くなってね。
酒は僕と飲みたいってお客様としか飲まない事にしたんだ。
かわりにノンアル中毒ってわけさ。

あの発泡酒は、ふたりでゆっくり出来る時に一緒に半分ずつのもうよ。
(なに、このいつも以上にキョトンとした顔、最上級にかわいい!チューしたい)

チューしちゃうぞ!

ちゅう?
あ、ノンアルのチューハイ、あれは僕ダメだな。
もともとチューハイ飲まないし。

チューよ、チュー。

そんな、ダメだよ、こんな有害なguyは君の生涯障害になり続けるよ、たいがい    間

さえないね グス、ぐすん

うわあーん
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