第11話 緑陰:見上げれば夏

文字数 140文字

走るのを止めて、滝の様に流れる汗を拭う。参道の緑陰越しに見上げた青空が、真夏を実感させた。誰だよ、ランニング日和とか言ったの?

目的地は神社の蚤の市だったが、本堂の七夕縁日の屋台前で子供達に混ざっている張本人を見つけた。近くで見ると、口の中が緑色っぽい?

「夏だっ」

唇まで緑色ですよ。
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