第1話 黄昏:亡きあの人の背中を思い出して

文字数 140文字

あの人に呼ばれた気がして、山道を走る足を止める。あの人と同じ白いウェアとEVA笠帽子を着こなしている後ろ姿が見えて、心臓が口から出るかと思った。

木々の間を、黄昏色の弱い光が朝日とは違う色に山道を染上げる。前方を行く人は、この光景を撮影してるようだった。

今日だけは、私もそれに倣う。
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