この世に愛想が尽きたぜ

文字数 658文字

 世の中不公平だ。格差社会だ。
頑張っても金に成らない。だったら・・・。

 世の中、金持ちと病人と犯罪者が優遇される。そんな事は無いと言いたいだろう。
 俺のお袋と親父は、貧乏だが共稼ぎで俺を育てた。だが国のナンタラとか言う政策で、休みを増やされ仕事を減らされ。ついでに給料まで減らされた。
どんなに頑張っても生活は楽にならず。
親父とお袋は俺が小学生の時に別れた。

 理由もいかしている。母子家庭の方が援助があるので、親父の稼ぎより良い生活が出来るからだった。まったく、ふざけた話だが結構周りにもいた。俺のところは、まだマシだった。
親父が女作ってとか、借金抱えてとか、ギャンブルにハマって離婚なんて話が山盛りあった。おい!大人しっかりしろよ!
そう言いたくなった。

 だが俺は、大してひねくれもせずに、何とか大学へと入った。奨学金制度が母子家庭だと、優遇されるのだ。
 俺は大学で沢山の友達が出来。そして意外にも成績も優秀だった。
な~に、これからこれから、俺が金持ちになってお袋を楽させてやるのさ。
と意気揚々と就職活動に突入した。

 俺が受けたのはネームバリューは無いが。
この町では中々の会社だった。給料も良い。
他にも知り合いの同級生が受けていた。
俺はトップで合格かと思えば、落ちた。
あはは、しゃーない、一流だからな。
 内容はと思えば、明らかに俺より能力の無い三人が受かった。俺は不思議に感じた。

 何故なら、彼らは飲み仲間で。飲み会ばかりやっていて、勉強しているところを一度も見たことが無かったからだ。
 こいつらが?と思ってしまった。
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