価値の価値

文字数 163文字

 殺し屋に捕まってしまった。
「どうするんだ、俺を殺すのか」
「君は自分が殺される価値がある人間だと思っているのか」
 殺し屋は手にした銃をこちらに向ける。
 それだけで俺はぶるってしまい、そして理解した。
「俺には、とてもそんな価値はないようだ」
「そうだろうとも」
 殺し屋はニヤリと笑うと、自分のこめかみに銃口を当て、引き金を引いた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み