我田

文字数 2,710文字

その騒ぎが収まらない日々にそれが、

東京、上空


同時刻に大阪都市である上空にも、

昼間、午前12時にそれが起きた。


関西の上空にもおよそその当時には建造しえない空中円盤がいた。

その幅、30kmのおよそ東京都の1/3はあり。


美科はその時は外道路を歩いていたがいきなり現れた巨大円盤には彼でもさすがに、

「なにぃ!」

周りもの人々も同じくざわめく。

若い女性は言う。

「なにあれ?」

―しまったー ー

それは考えていたのはあったのだが今さら、全地球人類(この場では美科は東京にしか確認できなかったが)に対し交戦を仕掛けてくるなど。

「ちくしょうが」

建物の影に隠れ。

『忍法』と言い。

その彼は、思わず精に頼る事を選ぶ、

その時、美科が軽く片手指を口に付けているが。

眼球の虹彩の奥から光が輝きながらも瞳を閉じ思う。

―精、いいか気こえるか。口鳥だ―

「あの円盤が見えるか?」


その時はっきりと男性の声を聞いた。

―美科―

「円盤?そういえば外が暗くなったけど。カーテンの外を見るわ」

見えたものは、

精が顔をぎょっとした後に唖然とした。

「なにあれ、、、」

「見えたか?精、あれをお前がやれ!できるだろうが!」

「それは、、」

「怯えるな!東北にいる全ての人間のエネルギー、熱エネルギーを吸収しそのパワーを空中円盤にぶつけるんだ!」

言う。

「精、お前しか今やUFOを潰せる人物はいない。人殺しを再び奴らがやってもいいというのか」

「そんな、人間のエネルギーまで奪うなんて、、、」

さらに言った。

美科が焦っていた。

「ならば、、、おれの力のみ。奪い、、、、、、」

「えっ」

「くっ無理か。お前に器用な真似は、今はまだ」


その頃

ある人物が双眼鏡で円盤を見ていた。

「大震災が再び起きるのか」

同時にまず地面が大きく揺れ、


関東と関西が同時にマグニチュード10クラスの地震が起きる。

その男のシルエットはやや背は高く日本人離れをしていたが。

それでも平屋の頑丈な建物にいて、その時にはさすがに揺れたが事前にその地震は来る事を知っていた為に対処できる。


その時に東京では男性の女性の悲鳴、関わらず聞こえた。

「きゃあ!」

10階建ての建物が崩れ崩壊してゆく。

それは巨大な銀円盤がゆっくりと回転し地面にまで黒い影を作りながら、

次のタイミングでの状態の為に人間という人間は対応できない。

「う、うわわ」

人々が瓦礫の倒壊に巻き込まれてゆく。


その時、精は「きゃあ」と悲鳴を上げたがそれでも忍者には変わりなかった。天井から倒壊する民宿の中も結界を張り身は守る。

―精!!

という声は美科と繋がっている為に聞こえたがそれでも自分の身を守るのがそれでもいっぱいだ。


美科も同じく物陰から出る。

その関東大震災と同じ建物が倒壊、崩壊してゆく光景にある種、初めてうんざりする気持ちに陥りながらも。

「野郎っ!!!」

美科にとって初めての屈辱を全身が揺れには襲われながらーー宇宙人――

目の前で石作りの建物やコンクリートで作られているビルの巻き添えになり血に塗れる人間も目にし。

「死ぬなあっ!」

自分も宇宙人を殺しはする。

しかし、それ以上の同胞の大量の人間を犠牲にした光景は彼の眼の中ー心―にまで焼き付く。


そして、あちらこちらで火事が上がったのち。


地震は一旦おさまった。

そして、

官邸

言葉を首相は聞いた。

自身の傍で「やったぜ。ざまあねえ」という声は彼の激怒を買う。

我田、きさまあーー!!

おさまった揺れた後、シルエットに背が高い男の胸ぐらを掴み上げる。

普段は温厚で知られる始めて激怒する首相の姿を大臣と言える側近が止めに入るが同時にーこんな奴は死んでしまえーと思ってもいた。


それは関東、関西合わせて関東大震災の十倍以上の数百万人という数の人間が行方不明そして同時に死者を出し。

日本が東京上空と大阪上空に現れた巨大空中円盤が人命、日本の都市内へのインフラ、その崩壊によって日本自身が混乱期に入る。



昭和32年より33年前

大正が終わりを迎える数年前

「あつい、季節ですね」

「そうだな、夏の終わる時期だからねえ」

「しかし、東京にある首界への巨大な結界を作り、、、」

男は続けてなぜか穏やかに言う。

「術式での最後の神社でデビルを呼ぶ」

「そうですね。甲賀里の長、我田さま」といい男の一人はにっこりと笑った。

のち、数時間


大正12年9月1日およそ12時

相模湾を中心にしてそれは起きた。


それが、我田を影の権力の座まで押し上げた理由だ。

日本崩壊への脅しへの一手を握る甲賀

そして、

思う。

輝き続ける左人差し指に念術を込めながらも、

甲賀からの契約を受けた宇宙人からの襲撃に。

「 守って 」

浮いたまま、たった一枚の残る札を持ち精は怒りともに恐怖を持ちながら。


そして、昭和32年という年に大阪という都市を中心にしてやはりUFOを召喚した。

―これは、甲賀と生き残った伊賀との闘いなのだー

「そして、私以外は全員あの地で死んだ」

そして、契約の証として関東の人間もだ。

我が甲賀は里を同時に捨てた。


我田は回想を止める。



軽井沢に作られた研究所

コツコツという廊下を歩く数名の足音が聞こえ。

「どうだい?聞くが。分かったかい?首相ともに研究員諸君、宇宙人の正体は」

首相

「答えてやれ」

言われた研究員は書類を持ち見ながらも、

「それは、宇宙人の意識は宇宙とともにある状態の意識体という事」

我田


「つまりは?」

「それは彼らの巨大な宇宙船は一瞬であの太陽系の果てにまで移動する事ができ」

首相が言った。

「つまり、君は知らないだろうがワープ航法と言う」

我田は「素晴らしい」

研究員は更に言う。

「このアインシュタイン方程式関連のアルクビエレ・ドライブではないかと言う。意見もありますが。この巨大円盤の航法はまるで。今だ、まだ分からず」

「京都を中心とした首界と東京に存在している陰陽道に通じる首界の神社群にはどう宇宙人に繋がっているのかは」

研究員はやや狂気じみた表情で言い切る。

「今だ、謎です」


その室内には首相と我田と2人切りでいた。

「おまえが望んだ。伊賀共々に巻き添えにした、日本陥落計画は成功した。では約束通りに、この情報をアメリカに売る」

その時一瞬、スーツ姿の我田の視線が鋭くなり。

「どうした?我田」首相は聞く。

「何でもない。ただのねずみだ」



―気づかれたーと大塚刑事

「報告しろ」

「全ての盗聴器にノイズが入りました」

「おい、しかし。今までの全ての会話は記録できているのか」

嬉しそうに部下が答える。

「はい!大塚刑事!」

「あの少女を追いかけていて良かった」と同時に大塚はーしかし、この会話内容をどこに持っていけばいい?宇宙人なんぞ誰も信用せんー

しかしーアメリカに情報を売るか、、、ー


その時には精も美科も巨大宇宙船に侵入していた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み