セリフ詳細

 特にイスパニアは、中南米への征服者(コンキスタドレス)出兵に積極的であり、1521年にコルテスがアステカ王国を滅ぼし、テノチティトランをメキシコ市に編入した。海彼から迫り来るスペイン軍を見たアステカ人は、これをケツァルコアトル再臨による世界の終末ではないかと考え、亡国を覚悟したとも言われる。コルテス側は、メキシコの先住民族(反アステカ派も存在した)をスペイン軍に寝返らせた事が、勝敗の一因になった(国立科学博物館2007)。当時のアステカ王国は、神の宝石として大切にしていた土耳古石(ターコイズ)を隠し、金銀をスペイン軍に献上して和平を試みた。しかし、黄金郷の占領を目指していた征服者にとって、これは逆効果であり、却ってアステカ滅亡を決定付けてしまった。数奇な事に、コロンブスとコルテスの羅針盤にも、トルコ石が用いられていたとも語られる(山中茉莉2007)。イスパニアによるメキシコ制圧は、現代に至る人種問題の始まりでもあるが、キリスト教を(名目的にであれ)広め、アステカの宗教を否定した結果、痛ましい人身供犠の風習にも終止符が打たれた。その一方で、アステカで信仰されていた地母神の丘に、マリア聖母の礼拝堂が建てられるなど、カトリックと多神教の習合も見られる。1532~33年には、ピサロがインカ帝国を崩壊させた。インカ帝国もアステカ同様、金銀による交渉を試みている。キリスト教が強制されるようになった後も、ミイラ儀礼などの祖先崇拝は残った。なお、既に文明が崩壊し、内戦状態に陥っていたマヤ地域の制圧は、最も時間が掛かった。

作品タイトル:ちがくぶ!地球研究会

エピソード名:ラテンアメリカ地誌の中核的事項

作者名:スライダーの会  slider

65|科学|連載中|45話|276,647文字

短編, 青春, 高校生, エッセイ, シリアス, 一人称, 女主人公, 群像劇, 現代, 一話完結

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 東京 渋谷区の、とある私立学校に「地学(地球科学)部」という部活があり、私達の世界である地球(岩石圏・水圏・大気圏)と宇宙に関して、主に自然科学的な探究を行っていました。地学部の部室である「地学教材室」は理科館4階にあり、地学部で過ごした日々、ベランダから眺めた天地の景色は、部員だった私達の大切な思い出です。

 やがて卒業し、大学に進学するなどした私達は、地学部の理念を継承した活動を続けるべく、渋谷区や横浜市 青葉区の大学を拠点とするサークル「地球研究会」を結成しました。地球研究会は、地理学・地学などを中心に、私達が暮らし生きる世界を学び、その中に存在する自我を見詰める、総合的ネットワークです。

 現在は、ここ「NOVEL DAYS」に公式ウェブサイトを開設し、國學院大学・法政大学・星槎大学などの学生・卒業生らが参加し、論文や随筆を投稿しております。大学の課題レポートとして執筆した小論文も掲載しているので、学業の参考になるかも知れません。アイコン・イラストの登場人物はフィクションですが、本文で取り扱っているのは現実世界のテーマです。


【詳細】

 地球研究会は、國學院高等学校地学部を母体とし、その部長を務めた卒業生らによって、2007(平成十九)年に「地球研究機構 國學院大学地球研究会」として創立された。國學院大学においては、博物館見学や展示会、年2回(前期・後期)の会報誌制作など積極的な活動に尽力すると共に、従来の学生自治会を改革するべく、志を同じくする東方研究会・政治研究会と連合して「自由学生会議」を結成していた。

 主たる参加者が國學院大学を卒業・離籍した後も、法政大学や星槎大学など様々な舞台を踏破しながら、探究を継続している。ここ「NOVEL DAYS」では、同人サークル「スライダーの会」が、地球研究会の投稿アカウントを兼任している。