怪異探偵—覚—
万屋 覚(よろずや さとり)——人は彼を怪異探偵と呼ぶ。なぜなら彼は怪奇現象を解決する名探偵だからだそうだ。
僕、朝霧 醒司(あさぎり せいじ)はひょんなことから彼と出会い、紆余曲折を経て彼の助手になった。そんな僕に言わせれば、怪異探偵は言葉通りの意味だ。
万屋さんは、この世と幽世の狭間にある【あわい横丁】の管理人にして名探偵。怪異が絡む事件を、時に推理で、時に不思議な力を使って力尽くで解決する彼は、やる事成す事めちゃくちゃな怪異探偵だ。
そんな異質な万屋さんの元を、今日も複雑な事情を抱えた依頼人が訪れる。
※【三題噺その十】用に仕上げた短編【怪異探偵】を長編に書き直したものです。
各章のあらすじ
序章 廃屋の依頼人
「自分の妻と子を探してください」そう言って現れた奇妙な依頼人に、万屋は悩んだ末ある決断をくだす。
第一章 焦がれた陽射し
幼少期、ある怪異を目撃した為、トラウマを抱えてしまった朝霧 醒司。
万屋に仕事を依頼した彼は怪異の正体を知り、怪奇現象の原因を取り除く為に万屋の助手として因習蔓延る故郷へ向かう決心をした。
故郷で彼を待っていたのは、異常なほど日光を恐れる妹と、大黒天に似せて作られた奇妙なふゑありの木像、全ての謎を解き明かしたとき、村は恐怖に包まれる。
登場人物
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