はじまりのお話

作者 赤川ココ

[歴史]

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「米はあるよな? 小豆は? あったっけ?」
「どちらもあるが、小豆を何に使うんだよ?」
「いや、一緒に炊こうかと……」
「下準備なしで炊いても、小豆が固くなりすぎちまうぞ」
「そ、そうか」
「赤い飯を食わせてやりたいと思ったんだが、ちと朝飯には難しいか」
「赤い飯? 色染めるなら、赤紫蘇でいいんじゃねえのか? 壺の中の梅干しを炊き立てに混ぜても、赤くなるだろ」
「そうだな。よし、そうしよう」
 始まりは、ある男の下世話なお節介だった。

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小説情報

はじまりのお話

赤川ココ  akagawakoko

執筆状況
完結
エピソード
3話
種類
一般小説
ジャンル
歴史
タグ
江戸初期, 色恋, 一応男女, ちょっぴり修羅場
総文字数
28,318文字
公開日
2022年01月01日 21:26
最終更新日
2022年01月03日 20:00
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