はんなり~江戸空にきらめく青葉の陽

[歴史]

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蒔絵師の娘、お島は、家にあった絵に描かれた茶器の蒔絵の下絵に心奪われる。

そんなおり、のちに、明暦の大火を呼ばれる

火事が発生。逃げまとう中、お島は転んでしまい、家族と離れ離れになる。

家屋の下敷きになりそうなところ、

偶然、その場へ駆けつけた火消しに助けられる。

その後、お島の器量を見込んだ大奥老女の矢島局が、お島を引き取り養女とする。

 それから3年後、お島はしばらく、矢島局のいる大奥で暮らして、

家綱の御台所付の童女に成長した。

一方、御台所はからだが弱く、子持たずなため、大奥取締役の梅小路が、

子持たずの将軍家綱の手にかかることを恐れていた。相次ぐ、

若い側室の死産をあやしんだ家綱付の

上臈たちは、御台所の嫉妬によるたくらみではないかと疑う。

調整役を買って出た梅小路は、

家綱派と御台所派に所属する女中たちを集めて活け花を教えることにした。

お島も、梅小路の手ほどきを受けることになる。

そんなおり、御台所の御身に異変が生じるが、御医師の診察を拒否。

困り果てた大奥は、本草学に精通した

旗本牧野家江戸藩邸抱えの医師、幽仁を奥へ遣わす。

そんなある日。お島は偶然、梅小路の部屋で短歌がしたためられた

手作りの画集をみつける。

そのことがきっかけで、お島は、梅小路に短歌付きの絵を送り続ける謎の人物を探す。

その密かな恋愛がやがて、梅小路を奥から追放しようと考えた飛鳥井の計略に利用される。

梅小路の恋愛相手が、尾張藩の殿様ではないかと目をつけた飛鳥井は、

幽仁の家へ薬を受け取りに

行かせる口実で、お島を市内へ出す。お島は久々の市中に胸躍らす。

気になっていた書物問屋をのぞいた折、偶然、出会った幽仁の弟子、長八と知り合う。

長八は実は、使番の牧野左衛門の三男坊だった。
お島は、長八との再会を夢見るものの、飛鳥井の動向をあやしんだ

家綱の乳母で養母の矢島局により、家綱の側室候補に抜擢されて‥‥ 。

思い人がいるお島は心揺れる。

梅小路の密かな恋愛と共に、

側室候補となったお島の淡い初恋の行方を描いたものがたり。








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小説情報

はんなり~江戸空にきらめく青葉の陽

きのあゆう  2n5b9z8myi6

執筆状況
完結
エピソード
18話
種類
一般小説
ジャンル
歴史
タグ
ハッピーエンド, 江戸時代, 青春, シリアス, 大奥, ロマンス, 切ない, ラブコメ, ミステリー, 女主人公
総文字数
35,780文字
公開日
2023年04月06日 13:41
最終更新日
2023年04月06日 14:12
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