セリフ詳細

デカルトの考える神っていうのは独立する人格のある存在なんだよ。『キリスト』とか、ようするに人格的なものを持ち合わせている存在だ。これは当時のキリスト教において一般的な考えだった。だからバロック美術とかそういう話で神はカッコいいっていう方法でプッシュしてたんだよな。

一方スピノザのいう神というのは全て。デカルトがわけた人の精神も肉体も全て神、ようするに神というものに独立した神性とか人格というのを認めない。他とわけて信仰すべき神ってものがいないっていうことだから、これは当時のキリスト教としては異端で無神論者だと散々叩かれた。

でも後世の『神は死んだ』っていうニーチェとか情報性を重視するカントに影響を与えた。

作品タイトル:【本編未読OK】君と僕らの備忘録

エピソード名:近世哲学後半概論 デカルトからヒュームまで

作者名:Tempp  Temppp

22|日記・個人ブログ|連載中|45話|175,539文字

作品解説, 建築, ミステリー, 宇宙, 妖怪, 都市伝説, 文学, 死体, 法律, 宗教

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【本編未読OK】
一般小説で書いてる作品に出て来た用語等を独断と偏見で解説するチャットノベルです。
単独でも内容がわかるようにしているつもりです(一部の次回予告除く?)。
以下、主なUP記事(未公開含む)
・ 擬洋風建築はロマン砲
・ ブードゥー教とゾンビ映画
・「魂と魄」、キョンシーと道教
・ 口裂け女は現代日本で生きていけるか
・ 神社合祀と伝承の断絶
・ ヘビ毒とヘビの生態、その他の動物毒
・文系でもわかる(といいな)、ビッグバンと多次元宇宙論とか

【修正】字句等については適宜。
10/26 カテゴリかミステリーになっていたので、日記に修正。その他とかの方がいいのかな、よくわからないな。