セリフ詳細

うーん、例えばバークリーの考えは『自分が認識したものは存在する』なんだ。で、その認識っていうのは観念の話なわけで、具体物を認識して知覚するわけじゃないんだよ、先に認識がきてるからさ。たとえば『リンゴを齧』ってリンゴの具体事象が存在するけれども、それは知覚なだけであって2人の間に共通する『リンゴそのもの』を認識したわけじゃない。あくまで個人の知覚、認識の話なんだ。

で、世界も同じように知覚して認識して存在している。で、こういった認識、観念の束が実体で近くする精神がある。その原因は神。ここでまた神をぶっこんでくるのはバークリーが主教さんだったからなんだけどな。デカルトも数学を成立させるために神をぶっこんだけど、神をぶっこみはじめるとよくわからなくなるな。

もう一つバークリーがデカルトに似てるなと思うところは、その『知覚する人間自体』については存在すると考えた。我知覚するゆえに我あり?

作品タイトル:【本編未読OK】君と僕らの備忘録

エピソード名:近世哲学後半概論 デカルトからヒュームまで

作者名:Tempp  Temppp

22|日記・個人ブログ|連載中|45話|175,539文字

作品解説, 建築, ミステリー, 宇宙, 妖怪, 都市伝説, 文学, 死体, 法律, 宗教

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【本編未読OK】
一般小説で書いてる作品に出て来た用語等を独断と偏見で解説するチャットノベルです。
単独でも内容がわかるようにしているつもりです(一部の次回予告除く?)。
以下、主なUP記事(未公開含む)
・ 擬洋風建築はロマン砲
・ ブードゥー教とゾンビ映画
・「魂と魄」、キョンシーと道教
・ 口裂け女は現代日本で生きていけるか
・ 神社合祀と伝承の断絶
・ ヘビ毒とヘビの生態、その他の動物毒
・文系でもわかる(といいな)、ビッグバンと多次元宇宙論とか

【修正】字句等については適宜。
10/26 カテゴリかミステリーになっていたので、日記に修正。その他とかの方がいいのかな、よくわからないな。