セリフ詳細
ドストエフスキーは二重人格というタイトルでドッペルゲンガーを描き、エドガーアランポーはドッペルゲンガーが主題のウィリアム・ウィルソンを描いた。そしてオスカー・ワイルドはドリアン・グレイの肖像を描きスティーヴンソンはジキル博士とハイド氏を書いた。19世紀のことだな。
基本的に描かれたのは善悪の対立、キリスト教的史観と現実との乖離を示している。ただ、基本的には19世紀には善が勝つ話が多い。この時代の自己の葛藤は、結局善が強いこの時代の価値観をなかなか超えられなかったんだな。この善なる哉的な強固な価値観を打ち破るために、耽美とか怪奇とかいろいろな方向性を探ったが、結局打ち破れたのはゲーテのファウストだけだった。ゲーテは本当に魂が強い。
作品タイトル:【本編未読OK】君と僕らの備忘録
エピソード名:ドッペルゲンガーの幻影
★22|日記・個人ブログ|連載中|45話|175,539文字
作品解説, 建築, ミステリー, 宇宙, 妖怪, 都市伝説, 文学, 死体, 法律, 宗教
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【本編未読OK】
一般小説で書いてる作品に出て来た用語等を独断と偏見で解説するチャットノベルです。
単独でも内容がわかるようにしているつもりです(一部の次回予告除く?)。
以下、主なUP記事(未公開含む)
・ 擬洋風建築はロマン砲
・ ブードゥー教とゾンビ映画
・「魂と魄」、キョンシーと道教
・ 口裂け女は現代日本で生きていけるか
・ 神社合祀と伝承の断絶
・ ヘビ毒とヘビの生態、その他の動物毒
・文系でもわかる(といいな)、ビッグバンと多次元宇宙論とか
【修正】字句等については適宜。
10/26 カテゴリかミステリーになっていたので、日記に修正。その他とかの方がいいのかな、よくわからないな。