セリフ詳細

結局日本で受けたのは江戸川乱歩をはじめとした怪奇やエログロの中に推理要素を混ぜたものだった。死、狂気、恐怖の中で人間をこそ描く。

日本の文学会の中で、新しい『小説のジャンル』として人間性を排した形式的探偵小説は受けいれる下地がなかったわじゃないかな。

英国でももちろんさまざまな人間を中心にした話はある。ジュールベルヌとかまさにロマン。形式的探偵小説も、最初は『モルグ街の殺人』とか人の情動を動かす作品から始まっている。それを進化させて知的ゲームに昇華?したものだから、すでに土台がある点で状況がちょっと違うよね。そういえば、モルグ街は江戸川乱歩的な気もするな。

作品タイトル:【本編未読OK】君と僕らの備忘録

エピソード名:「推理小説」の限界点?

作者名:Tempp  Temppp

22|日記・個人ブログ|連載中|45話|175,539文字

作品解説, 建築, ミステリー, 宇宙, 妖怪, 都市伝説, 文学, 死体, 法律, 宗教

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【本編未読OK】
一般小説で書いてる作品に出て来た用語等を独断と偏見で解説するチャットノベルです。
単独でも内容がわかるようにしているつもりです(一部の次回予告除く?)。
以下、主なUP記事(未公開含む)
・ 擬洋風建築はロマン砲
・ ブードゥー教とゾンビ映画
・「魂と魄」、キョンシーと道教
・ 口裂け女は現代日本で生きていけるか
・ 神社合祀と伝承の断絶
・ ヘビ毒とヘビの生態、その他の動物毒
・文系でもわかる(といいな)、ビッグバンと多次元宇宙論とか

【修正】字句等については適宜。
10/26 カテゴリかミステリーになっていたので、日記に修正。その他とかの方がいいのかな、よくわからないな。