セリフ詳細

いつもより暗い夜だ。でも夜目の効く僕にはすぐにそこがわかった。村山台駅近くにある古い廃墟ビルディングの近くだった。いつもより暗いのは人工的な明かりがまったくついていないからだとすぐにわかった。それでいてなにかが焦げたような匂いが風に運ばれてくる。遠くには雲ではなく煙が上ってるような気がする。しかも複数。

たぶん何かとんでもないことが起きたのだ。でも少し前までヨウコの家に居たはずだったのに、突然ここに場所が移動したんだ。一体どういうわけだろう?っと思って僕がキョロキョロと辺りを見てるうちに、人の声が聞こえてきた。

作品タイトル:とある廃墟ビルディングにて~死の脱出ゲーム編~

エピソード名:第5話

作者名:Tadashi_Kimura

2|ホラー|連載中|5話|19,870文字

オカルト, ホラー, 怪談, 黄昏症候群, 心霊スポット, 脱出ゲーム, 村山台駅, 幽霊, 呪術, 都市伝説

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学校を終えて下校していた先輩後輩の女子高校生二人組が、新しく仕入れたばかりの奇妙な噂を話話していた。突然スマホが乗っ取られて、通常操作ができなくなるという。その間スマホは耳障りの悪い不気味なビープ音が繰り返し鳴り響き、謎のゲームに誘われるれるらしい。そのゲームへの招待を決して承諾してはいけないらしい。もしそのゲームの誘いに乗れば、逃れられない死の脱出ゲームに参加させられるというのだ。

突然スマホを何者かに乗っ取られ起こるというその都市伝説的事象は、どうやら彼女たちが通学で利用している村山台駅近辺で起きているという。後輩マユカの誘いに乗り、先輩ヨウコはその噂が本当かどうかを確かめようと思い当たる場所へと向かうことにしたのだが・・・。