セリフ詳細

ヨウコは僕を洗い終わると、次に自分の体にも石鹸をつけて洗い始めた。僕は傍らでおとなしくそれを見ていた。

 初めて裸の人間をみたけど、ほぼ全身が皮膚むき出しで体毛が殆ど無い。頭の毛の髪の毛はわかっていたが、腰の下、足の付け根の間にも体毛が付いている。人間にとっても大事なところだからかな?ヨウコは若い人間だからか、皮膚は艷やかな光沢がのっていて腰からした延びるへスラっとした足の線が美しかった。右手でシャワーヘッドでつかみお湯をかけながら左手を使って洗いながら全身を洗っている。二足歩行だとこういうことが出来るのか。なるほど!っと思いながら見ていると、洗い終えた彼女はシャワーヘッドを壁の取り付け部分に引っ掛けると、再び僕の体をサッと持ち上げて脱衣場に上がった。そして僕の濡れた体をタオルで丁寧に拭いてくれた。なんだか幸せな気持ちがしてきた。これが種を越えた愛情というものなのか?そんな言葉が自然と僕の頭の中に湧いてきてなんだかジワッと体の芯も暖かくなっていたら、素早く着替えを終えた彼女は僕を抱えて上げて、

作品タイトル:とある廃墟ビルディングにて~死の脱出ゲーム編~

エピソード名:第3話

作者名:Tadashi_Kimura

4|ホラー|連載中|7話|25,840文字

オカルト, ホラー, 怪談, 黄昏症候群, 心霊スポット, 脱出ゲーム, 村山台駅, 幽霊, 呪術, 都市伝説

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学校を終えて下校していた先輩後輩の女子高校生二人組が、新しく仕入れたばかりの奇妙な噂を話していた。突然スマホが乗っ取られて通常操作が出来なくなるという。その間スマホは耳障りの悪い不気味なビープ音が繰り返し鳴り響き、謎のゲームに誘われるれるらしい。そのゲームへの招待を決して承諾してはいけないらしい。もしそのゲームの誘いに乗れば、逃れられない死の脱出ゲームに参加させられるというのだ。

突然スマホを何者かに乗っ取られ起こるというその都市伝説的事象は、どうやら彼女たちが通学で利用している村山台駅近辺で起きているという。後輩マユカの誘いに乗り、先輩ヨウコはその噂が本当かどうかを確かめようと思い当たる場所へと向かうことにしたのだが・・・。