セリフ詳細

 そう行って二階へ階段を駆け上がり、廊下奥の突き当たらりにある彼女の部屋のドアを開けると、南むきの大きなサッシの窓ガラスの向こうに外の景色が見えた。隣の民家の屋根の上には、丸く赤い月の明かりがやたら大きく見えていた。ヨウコが部屋の電気をつけて、次に僕の目に入ってきたの、赤茶色の木目フローリングの床におかれた大きな学習机に乱雑に積み上げられた本の山、ベッドの上に乱雑におかれた洋服や雑誌、大きな本棚にも本本ほ本。内容まではまではよくわからないが、とにかく本好きのようだ。

作品タイトル:とある廃墟ビルディングにて~死の脱出ゲーム編~

エピソード名:第3話

作者名:Tadashi_Kimura

4|ホラー|連載中|7話|25,840文字

オカルト, ホラー, 怪談, 黄昏症候群, 心霊スポット, 脱出ゲーム, 村山台駅, 幽霊, 呪術, 都市伝説

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学校を終えて下校していた先輩後輩の女子高校生二人組が、新しく仕入れたばかりの奇妙な噂を話していた。突然スマホが乗っ取られて通常操作が出来なくなるという。その間スマホは耳障りの悪い不気味なビープ音が繰り返し鳴り響き、謎のゲームに誘われるれるらしい。そのゲームへの招待を決して承諾してはいけないらしい。もしそのゲームの誘いに乗れば、逃れられない死の脱出ゲームに参加させられるというのだ。

突然スマホを何者かに乗っ取られ起こるというその都市伝説的事象は、どうやら彼女たちが通学で利用している村山台駅近辺で起きているという。後輩マユカの誘いに乗り、先輩ヨウコはその噂が本当かどうかを確かめようと思い当たる場所へと向かうことにしたのだが・・・。