セリフ詳細

 引き戸が閉められ、僕はそこに閉じ込められる感じになった。おとなしく待っているとまた玄関辺りで二人が何か話をしている声が聞こえてきた。ヨウコはともなく、その母は猫嫌いのようだ。別に飼い猫になりたいわ訳でもなかったし、風呂場の冷たいタイルに座りながら来てしまったことを僕は少し後悔していた。

 そのまましばらく待っていると、再びヨウコが戻ってきたみたいだ。すりガラスの向こうでモゾモゾしている。しばらくすると再び引き戸が開けられて、裸になったヨウコが入ってきた。

作品タイトル:とある廃墟ビルディングにて~死の脱出ゲーム編~

エピソード名:第3話

作者名:Tadashi_Kimura

4|ホラー|連載中|7話|25,840文字

オカルト, ホラー, 怪談, 黄昏症候群, 心霊スポット, 脱出ゲーム, 村山台駅, 幽霊, 呪術, 都市伝説

7,091 views

学校を終えて下校していた先輩後輩の女子高校生二人組が、新しく仕入れたばかりの奇妙な噂を話していた。突然スマホが乗っ取られて通常操作が出来なくなるという。その間スマホは耳障りの悪い不気味なビープ音が繰り返し鳴り響き、謎のゲームに誘われるれるらしい。そのゲームへの招待を決して承諾してはいけないらしい。もしそのゲームの誘いに乗れば、逃れられない死の脱出ゲームに参加させられるというのだ。

突然スマホを何者かに乗っ取られ起こるというその都市伝説的事象は、どうやら彼女たちが通学で利用している村山台駅近辺で起きているという。後輩マユカの誘いに乗り、先輩ヨウコはその噂が本当かどうかを確かめようと思い当たる場所へと向かうことにしたのだが・・・。